31日 7月 2007 渡辺松男歌集『〈空き〉部屋』 父も母もだれもまさぬにひかり満ちせつなかりしよ いえ ただ 花野 膝を折り休みにつかんとする木々のけはいあり淡く雨のふる夜 滅多に話さざる叔父が泣き骨壺に入らざる骨の父を砕きつ 立てるまま骨壺を抱くわが耳にとどかぬところに青嵐巻く アノマトペ、比喩、アニマを駆使し、内包する 悲しみ、不安、恐れを 独自の素材を媒介にして 形象化する。 四六版上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 完売, わ, 2008