16日 3月 2014 上遠野悌子 鈴木りえ歌集『相模野』 ゆけどゆけど会えぬ悲しみ露草の藍も小草も澄みゆく挽歌 ー過ぎゆき ウィット、ユーモア、寓話性、ファンタジー。作者の比喩表現はいずれもモダンなエスプリに溢れている。作者はまことロマンのひとである。 ボルネオより復員なしし兵隊さん父と知らされ泣きし日の雨 ー歌の歩み 時代、社会、歴史のうねりと、私的家族生活とが重なる地点で歌われている。本書はいわば、そうした家族の戦中戦後史としての性格を持つ。 谷岡亜紀•解説より 四六判上製カバー装 1800円•税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, か, す, 2014