ながらみ書房は1985年開業、二千点以上の歌集歌書を出版してきた出版社です

 


NEWS

新賞創設のお知らせ 真珠賞

この度、ながらみ書房では新しい才能の発掘と育成を目的とした新たな賞「真珠賞」を創設いたします。

〇選考対象 前年にながらみ書房より刊行された歌集・歌書

〇選考委員 大井学・喜多弘樹・ながらみ書房(佐佐木頼綱・森本平・曽宮英子)

〇賞 賞状、および副賞10万円

〇発表 「短歌往来」2027年7月号誌上にて、前川佐美雄賞、ながらみ書房出版賞、真珠賞を発表

 

詳細はこちらをご覧ください⇁真珠賞 創設のお知らせ - ながらみ書房

 

 

第24回前川佐美雄賞、第34回ながらみ書房出版賞決定!!

第24回前川佐美雄賞

日高堯子歌集『日在浜』(角川文化振興財団 2025年11月刊)

 

第34回ながらみ書房出版賞

屋良健一郎歌集『KOZA』(ながらみ書房 2025年3月刊)

 

おめでとうございます!詳細はこちらをご覧ください⇁前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞・真珠賞 - ながらみ書房

▼谷岡亜紀歌集『ホテル・パセティック』が齋藤茂吉短歌文学賞を受賞しました!

 

<選考理由より>

谷岡氏は今日の都市文明の迷路に踏み入りながら時代の病理と向き合う極めて斬新な世界で現代短歌の論作をリードしてきた。その特徴に両親の介護と看取り、そ れに伴うかつての日々への愛惜が加わった点に今回の歌集の特徴がある。

かつての湘南を象徴するように白亜の「パシフィック・ホテル」が建っていた。

加山雄三ゆかりのその眩しさをパセティック(悲愴)と反転させた歌集のタイトルに は、時代への深い鎮魂の心が込められている。 さまざまな喪失を見つめながらも、感傷性を抑えたその愛惜の太さは谷岡氏の新 しい地平を示しており、齋藤茂吉の多力な世界にも繋がると高く評価された。

 

贈呈式は、令和8年5月17日(日)に、上山市体育文化センターで開催される「第52回斎藤茂 吉記念全国の集い」の席上で行われる予定です。

 

歌集のご注文はこちらから⇁谷岡亜紀歌集『ホテル・パセティック』 | ながらみ書房ネットショップ

 

 

 

▼【訃報】弊社代表及川隆彦(勝利)逝去のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

弊社代表及川隆彦(勝利) 儀、2026年3月11日に腎不全のため享年81にて逝去いたしました。

ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでお知らせ申し上げます。 

 

葬儀につきましては、故人およびご遺族の意向により、3月17日、近親者のみの家族葬にて執り行いました。

誠に勝手ながら、故人ご自宅へのご連絡、ご香典・ご供花・ご弔問は固くご遠慮申し上げます。

本件に関するお問い合わせは、すべて弊社(有限会社ながらみ書房)までお願いいたします。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 

 

なお、故人を偲ぶ「お別れの会」を後日執り行う予定です。詳細が決まり次第、あらためてご案内申し上げます。

 

略歴

及川隆彦/本名・勝利、また歌名・晋樹隆彦。昭和19(1944)年5月9日千葉県匝瑳市(旧・匝瑳郡野栄町)生れ。

法政大学文学部日本文学科卒。「えろちか」「短歌現代」等の編集を経て、昭和60(1985)年にながらみ書房を設立し、

平成元(1989)年に月刊「短歌往来」を創刊。

長く歌誌「心の花」にて編集委員・選者を務めた。

晋樹隆彦の筆名で歌集『感傷賦』『天心に帆』『秘錀』『浸蝕』を刊行。

及川隆彦の筆名にて『歌人片影』『インタビュー現代短歌』『編集者の短歌史』を刊行。

 

『浸蝕』(本阿弥書店)にて平成25(2013)年、第18回若山牧水賞を受賞。令和7(2025)年、短歌雑誌連盟特別功労賞受賞。

 

 

 

▼青戸紫枝著『大岡博評伝 拈華微笑』が日本短歌雑誌連盟 雑誌評論賞を受賞しました!

授賞式は、4月29日(水・祝)開催の日本短歌雑誌連盟 令和8年度春季定期総会(会場:ホテル ルポール麹町)に於いて行われます。

 

ご注文はこちらより⇁青戸紫枝著『大岡博評伝 拈華微笑』 | ながらみ書房ネットショップ

 

▼屋良健一郎歌集『KOZA』が第26回現代短歌新人賞を受賞しました!

授賞式は下記の通りです。

■日時
令和8年3月15日(日曜日) 14時から16時まで(13時開場)
■会場
RaiBoC Hall(市民会館おおみや) 小ホール(大宮区大門町2-118)
■特別講演
島田修三氏による特別講演を実施。「作文としての叙景」

詳細はこちらのリンクよりご確認ください⇁さいたま市/(令和7年12月23日発表)第26回現代短歌新人賞が決定しました

歌集のご注文はこちらより⇁屋良健一郎歌集『KOZA』 | ながらみ書房ネットショップ

▼重要なお知らせ【送料について】

いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。

昨今の物価上昇や配送コストの高騰に伴い、誠に心苦しいのですが、11月1日より、ご注文時に送料を頂戴させていただくこととなりました。

これまでできる限りの工夫を重ねてまいりましたが、安定したサービスの継続のため、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

送料の詳細につきましては、弊社のショッピングサイトをご確認ください。

 

ながらみ書房ネットショップ

 

▼江畑實著『創世神話「塚本邦雄」』が第27回小野十三郎賞(詩評論書部門)受賞しました!

2025年9月12日、第27回小野十三郎賞(主催:大阪文学協会)の最終選考会が行われ、『創世神話「塚本邦雄」』(ながらみ書房刊)が詩評論書部門(選考委員:添田馨、葉山郁生、松本衆司)の受賞作に決定いたしました。おめでとうございます!

 

江畑實著『創世神話「塚本邦雄」初期歌集の精神風景』 - ながらみ書房

 

 


  

 

 

▼高山邦男歌集『Mother』が第29回若山牧水賞を受賞しました!

第一歌集『インソムニア』では日本歌人クラブ賞を受賞、今回の受賞作では認知症の母との生活、命の繋がり、生きることの喜びを歌っています。

 

大辻隆弘さんの歌集『橡と石垣』と同時受賞となりました。

おめでとうごございます!

 

Mother』のご注文は、お電話、メールで承っております。

2,530円(税込・送料弊社負担)です。

お支払いは郵便局の払込票を同封しますので、郵便局のATMよりお願いします。

 


▼加古陽歌集『夜明けのニュースデスク』の電子書籍版

シナノブックスより電子書籍版が販売されました。

 

夜明けのニュースデスク|加古陽|ながらみ書房|電子書籍|shinanobook.com|シナノ

 


▼『定本 竹山広全歌集』について

このたび、在庫整理の一環で、残部につきまして定本『竹山広全歌集』を廉価でお分けすることになりました。不朽の名歌集『とこしへの川』を含む全歌集を4000円(税込み・送料込み)でお分けいたします。お申し込みは先着順といたしますので、品切れの場合は悪しからずご承知おきください。(Amazonでの販売は定価となります。)

ご注文は、メール、お電話、FAX等で承ります。お送先の郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号をお知らせください。

郵便局の払込票を同封し、カンガルー便にて発送いたします。

▼おすすめ歌集・歌書紹介

伊藤一彦著『牧水・啄木・喜志子』→amazonでも販売中です

 

高山邦男歌集『インソムニア』大好評につき、文庫化いたしました。

 

 

松村正直著『樺太を訪れた歌人たち』小黒世茂著『記紀に游ぶ』好評です!



ご注文はながらみ書房ネットショップをご利用ください。

 

その他、お問い合わせは下記へご連絡ください。
mail:     [email protected]
tel:      03-3234-2926
fax:     03-3234-3227

 

新刊歌集歌書

HPに掲載があっても、在庫切れの歌集がございます。

品切れの際は、ご容赦ください。


真珠賞 創設のお知らせ

 

 

 

 

新しい才能が芽吹く場となることを願い、「真珠賞」をスタートいたします。

 

第一回は2026年に弊社より刊行された歌集歌書が選考対象となります。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 


「短歌往来」2026年6月号

定価:850円

送料:150円

 

ご注文は

お電話、メール、または弊社ショッピングサイトよりお願いします⇁

短歌往来2026年6月号 | ながらみ書房ネットショップ

目次より

 

◎特別作品33首 特別作品33首

ながらみの貝/苅谷君代

ガルニエ/ 菊池 裕

随想Ⅱ/高島 裕

動脈/花山周子

 

おおい、雲/加藤英彦

 

 

◎1ページエッセイ

一五八糎 島田修三

ニューウェーブ世代の歌人たち 加藤治郎

さすらひの血 時田則雄

 

 

◎評論シリーズ21世紀の視座

[M]otherー他社としての母 松岡秀明

 

 

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【特集】

第24回前川佐美雄賞・第34回ながらみ書房出版賞

 

●前川佐美雄賞:日高堯子歌集『日在浜』

●ながらみ書房出版賞:屋良健一郎歌集『KOZA』

 

『日在浜』50首抄/日高堯子

『KOZA』25首抄/屋良健一郎

受賞の言葉/日高堯子・屋良健一郎

選考を終えて/井坂洋子・島田修三・本田一弘・松村由利子

 

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◎作品7首

天空の神 外塚喬

花水木街道 野地安伯

及川隆彦さん 嗚呼 楠田立身

リンデンティー 中根誠

ねんごろに 内野信子

仮祝言 寺尾登志子

 

やちゃちゃが浦/ 笹 公人

 

◎作品13首

指笛がうまく鳴らねば/恩田英明

外来種/服部 崇

ライオンの帽子/畑 彩子

F.I.R.E./森山良太

飢ゑと顔認証/鹿取未放

墓問答/安藤直彦

雛の祭り/市原やよひ

裏葉のいろ/富田睦子

きみの名を/髙坂明良

扉ひらかむ/浜口美知子

気根を伸ばす/森上美恵子

キャンベラの秋/小城小枝子

遠きサイレン/新井きわ

 

◎作品8首

 

りくゆうペア/米山髙仁

ロシア民謡/井谷まさみち

照れ屋/西田郁人

小野竹橋の四季/大地たかこ

里の春/木原美子

ひかりに寄せて/三田淑子

近藤芳美賞入選したよ/大村誉子

第一歌集『あぶらの虫の唄」に寄せて/松浦直巳

 

◎自然を詠む・撮る・描く

庭の草 猫の径/森山晴美

 

◆追悼 及川隆彦

俺は歌壇でいちばんモテるんだ/永田和宏 

 

☆新連載 海外通信①ーブラジル/小濃芳子

 

◎連載

無常における現代と中世/持田鋼一郎

さらば青春、友よ!/福島泰樹

佐佐木信綱と紀貫之/寺井龍哉

余話 民族水城春房

吉野ー流れ来る霊魂 喜多弘樹

おぶちの牧〈3〉 豊島秀憲

 

◎今月の視点 今日の學生短歌の性向/石谷流花

◎今月の新人 愛込町 三重濃厚珈琲

 

 

◎作品月評 ―四月号より/武藤義哉

◎評論月評/松村正直

 

◎”往来”スケッチ

◎全国”往来”情報

◎編集後記

 

◎表紙作品/松本実穂

◎本文カット/浅川洋

 

 

 


勝又浩著『短歌・小説・日本語』日本文化論のためのノート

定価:3,190円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:414頁

ISBN978-4-86629-392-9

 

月刊誌「短歌往来」で好評を博した連載「歌・小説・日本語」から、発見に満ちた興趣尽きない100編を収録。

 

多彩な論考を収め、日本語と短歌をめぐる思索を縦横に展開します。

 

古典から現代へ、文学から思想へと自在に視野を広げながら、短歌という表現の奥行きと、日本語の豊穣さを再発見させてくれる一冊。

 

【目次より】
「日本語と日本文化」「日本語の一人称」「歌が日本人をつくる」
「日本文学の根幹を作った西行」「戦後の短歌、短歌論管見」
「久保田正文の短歌」「第二芸術論時代」「『万葉の伝統』をめぐって」
「歌の国、日本」「三十一文字の不思議」「平安女性たちの”近代文学”」
「短歌ブーム、その背景」
「問われ続ける短歌、俳句」「吉本隆明の短歌論」
「益田勝実『記紀歌謡』をめぐって」「露伴の日本語論」
「草木虫魚教、日本」「音読、沈黙その他」
「西行と若冲」「富士山その他」

 

 

 

巻末に「人名索引」「引用・参照文献索引」付き!

 

◎著者略歴

勝又浩(かつまたひろし)

文芸評論家・法政大学名誉教授

昭和13(1938)年 7月24日生

昭和49(1974)年 「我を求めて―中島敦による私小説論の試み」にて群像新人文学賞評論部門受賞

平成16(2004)年 『中島敦の遍歴』(筑摩書房)にてやまなし文学賞受賞

平成21(2009)年 法政大学名誉教授就任

平成26(2016)年 『私小説千年史 日記文学から近代文学まで』(勉誠出版)により第28回和辻哲郎文化賞(一般部門)受賞

 

 

 

 

 

 

 


吉村明美歌集『虫めずる』

定価:2,750円(税込)

判型:A5判上製カバー装

頁数:188頁

ISBN978-4-86629-396-7

 

第四歌集

 

思いもよらぬ両親との別れ方に傷つき、不条理と喪失感に苛まれる辛い日々。

保護犬楓太との出逢い、庭の草木や花にも癒されながら、少しずつ取り戻していく穏やかな日常がみずみずしく詠われる。タイルとは「虫めずる」だが、虫のみならずさまざまな命に向けられる眼差しが優しく読者を包み込む。虫の苦手な読者も安心して読める渾身の第四歌集である。

                        ポトナム代表 日高 智 帯文

 

<引用五首>

意識なきままに横たう母のためのパジャマ購(あがな)う花がら美(は)しき

 

残月の浮かぶ有明け死は父を蒼くすっぽり呑み込みくれし

 

引き取りて二年(ふたとせ)たてば「甘える」を身に付けいつしか老犬楓太

 

見つめあうひと時を持ち別れたるハラビロカマキリ恋かもしれぬ

 

母が逝き父が逝きたり家鴨の子もう飛ぶふりはひつようないよ

 

 


梓志乃著『面影いくつ』

定価:2,860円(税込)

判型:B5判変形並製カバー装

頁数:228頁

ISBN978-4-86629-388-2

 

昭和の時代、「芸術と自由」によって、自由律短歌という一行の詩があることを知った。現代詩が抒情から遠くなった思いを抱いていた私は、そこで目にした作品に一行の詩を持つ抒情を見つけた。 (あとがきより)

 

 

 

目次

 

ー「藝術と自由」誌上を彩った人と作品

 

松本昌夫

千賀浩一

中野嘉一

穂曽谷秀雄

小倉三郎

林 民雄

椎名 勇

伊藤清夫

木原 実

井伊 脩

中島国夫

佐藤登里子

大槻三好

河西一郎

薮内春彦

成川はつ子

佐藤 豊

天城南海子

桑島定男

 

あとがき

 

 

 

 

 


梶田順子歌集『翡翠』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判上製箱入り

頁数:222頁

ISBN978-86629-388-2

 

第五歌集!

 

今朝もまた翡翠(かはせみ)の青きが飛ぶを見て心足らひ

てこの道を行く

 

 

 

「この島を戦場にするな」に唱和する月桃の種ひと粒握り

 

 

熱高く寝込みし隣の大工言ふ「コンビニのお握り高くて買えない」

 

もも色のぼんぼり並ぶ堀瑞に外人ツアーの異国語聞こゆ

 

運動会練習の声はりあげるこの児らに平和を金木犀匂ふ

 

乾きたる心に春雨うすみどり何もいらない九条大事

 

戦地から土佐への手紙おそらくは十万通か検閲を経て

 

「火の中を走るからよそ見せられん」と言ひたる母の声ありありと

 

 


短歌往来2026年5月号

定価:850円(税込)

送料:150円

 

 

 

定期購読

1年間10,200円

半年間5,100円

 

定期購読のお申込みはメール、またはお電話にて承っております。

目次より

 

◎巻頭作品21首

魚の鰭/花山多佳子

 

◎特別作品33首

二〇二六年三月の相場環境/本多 稜

スワンボート/田村 元

父と三月/清水あかね

 

◆連載◆ 一ページエッセイ

及川さんのこと/島田修三

『微熱体』批評会/加藤治郎

ドッポン/時田則雄

 

◎評論シリーズ 21世紀の視座

短歌四拍子説をめぐって/金川 宏

 

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【特集】同人誌と文学館、うたの現在地

 

●同人誌総論

「ホモ」と「ヘテロ」/三井 修

道標としての同人誌たち/廣野翔一

 

●文学フリマレポート

札幌/北山あさひ

東京/貝澤俊一

大阪/山本夏子

京都/坊 真由美

福岡/武藤寛和

 

●編集者エッセイ

胎動短歌/ikoma

コクーン/大松達知

ZINE/谷じゃこ

波長/山川 築

 

●核論 文学館とはなにか

たった一人の至福/三枝昻之

 

●エッセイ 文学館に出会う

<ことば>に出会う場所/細川光洋

わたしの文学館の楽しみ方/草木美智子

 

●エッセイ 文学館を歩く

文学館の今/渡 英子

発見の交差点/岩内敏行

名古屋文化のみち二葉館/武田ますみ

人に感応あるを知りぬ/坂口大五道

 

●エッセイ 文学館を支える

ことばの<余白>に立つ/田中里美

 

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◎作品7首

「すると目が開け」/春日いづみ

悲しき五月/前川斎子

打席/魚村晋太郎

考究森森いやさ駸駸/依田仁美

残り時間/田中拓也

蚤黄の月/矢澤靖江

 

◎作品13首

味蕾を醒ます/武藤敏春

行先決めず/乾 醇子

こゑ/古谷智子

りんりん/香川ヒサ

春の声/城 俊行

宇宙の龍/田中章義

ナナちゃんの右手/田中徹尾

 

◎作品8首

春に逝くは/佐藤 晶

私の海と君の島/宮崎真澄

熱きエールを/沢木奈津子

時代の肖像展 奇遇 /内田いく子

 

◎新・自然を詠む・撮る・描く

流れゆくのみ/阪森郁代

 

◎結社誌最新号

玲瓏/塚本靑史

 

◆連載◆

無常における中世と現代/持田鋼一郎

 

その日から君みあたらぬ/福島泰樹

 

佐佐木信綱と紀貫之(12)/寺井龍哉

 

倭歌と歌垣の文化圏④/水城春房

 

吉野ー流れ来る詩の霊魂/喜多弘樹

 

『おぶちの牧』<2>/豊島秀憲

 

◎今月の視点

地元の先輩歌人から学ぶこと/三原由起子

 

◎今月の新人

剥 離/黒木寧々

 

◎新刊歌集歌書評

服部秀星歌集『天球の音楽』/和嶋勝利

浜口美知子歌集『不如帰いづこ』/秋山佐和子

 

◎作品月評ー三月号より/武藤義哉

◎評論月評/松村正直

 

◎全国往来情報

◎編集後記

 

 

 

 

 


青木泰子歌集『カリフォルニア便り』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:132頁

ISBN978-4-86629-395

早朝の長距離バスを待つ列に隠しようもなくアジアンひとり

 

のっぺりな一日の午後につきささる孫の「ただいま」そこだけ日本語

 

 

アメリカの町での生活、家族、老い、戦争の影

異国の空の下で、それでも日本語は暮らしの中心に圧。

呼びかける声のおなかに、帰る場所がある。それは在米五十年の生活の証しである。

 

帯文 佐佐木幸綱

 

 

<引用五首>

四ツ辻で待てば「ただいま」日本語がはじけるように駆けてくるなり

 

どちらへも帰るといいて目を閉じる機内は多分胎内に似て

 

反戦の抗議文を書き一人娘がいま講壇で説いている平和

 

頑張って頑張って生きたアメリカでそろそろ昼寝をしていいですか

 

いつまでも派兵をしているアメリカで暮らして無力をまた恥じている

 

 

 


佐田公子著『キーワードで読む栗木京子』

定価:3,080円

判型:四六判上製カバー装

頁数:376頁

ISBN978-4-86629-390-5

 

ご注文はネットショップからどうぞ⇁佐田公子著『キーワードで読む栗木京子』 | ながらみ書房ネットショップ

栗木京子ワールドへようこそ!

 

ー月光の中のわれと他者ー

栗木の月の歌には、月(又は月光)の下の自己と他者の存在を意識した歌がある。月光の下の他者は、詠まれた時点で具体的な人物と解さずともよいだろう。月光に濡れながら、空想のロマンが広がるのだ。(本文より)

 

 

◆キーワード一覧◆

天象 気象

身体 動物

昆虫 植物

食品 服飾雑貨

その他の事物 時間

空間

 

どのページを開いて読んでも、栗木作品の傾向や魅力が味わうことができる一冊。

 

 

 


佐川あけみ歌集『備忘録』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:174頁

ISBN978-4-86629-397-4

 

この六年の内に、夫君と長男を亡くした悲しみが歌集の底流としてある。

そこから身を引き上げるように、生地水戸へ居を移しての生活が始まった。

短歌も詠み始める。そして各地の災害と被災者、さらに周囲の人々への思いも強くなる。

短歌への信頼は、作者の抒情を一層深めていくことだろう。

                       中根 誠 帯文

 

 

 

 

 

<引用五首>

歌詠むは備忘録かと思ふなり亡き人達の近くにをりぬ

 

地球儀に浮舟のごと日本国地震(なゐ)といふ名の爆弾抱ふ

 

ひとところ塊となる花筏桃源郷へ辿り着けるか

 

長男は親を見送る責務あり為し遂げたまへ来世に生(あ)れて

 

高層に落としてならぬ布団干す大きく近く今日の太陽

 


松浦直巳歌集『あぶら虫の唄』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:236頁

ISBN978-4-86629-394-3

第一歌集。

 

生活と日本を詠えと啄木の「食(くら)うべき詩」はそこにこそある

 

 

歌集名がなんともと思わせてしまう。しかし、と言おうかここにこそ作者の思いが込められていることに、この歌集を読み終えて十分に気がつくことだと思う。

それは「実人生を歌う」「珍味、ご馳走ではない」「『必要』な詩という事」と言った「石川啄木の「食うべき詩」を地でゆくことになっている。

ーー小石雅夫 《歌集『あぶら虫の唄』に寄せて》より

 

 

<引用五首>

 

幸せという字は辛さに蓋をするされど一人で蓋は出来ない

 

洗えども匂いの消えぬ菜っ葉服皮膚に馴染みしあぶら虫かな

 

排熱に意識朦朧研磨室塩を噴きつつ塩を舐めており

 

ガマフヤー捨て石の島沖縄で十八万柱の骨を堀り継ぐ

 

パンプキン模擬爆弾を落とされし「島田空襲」夏めぐり来し

 


「短歌往来」2026年4月号

定価:850円(税込)

送料:150円(税込)

 

定期購読のおすすめ

1年間:10,200円

半年間:5,100円

 

 

◉巻頭作品21首

光/大口玲子

 

◉特別作品33首

十一面観音/玉井清弘

懐かしき恋人の歌/加古 陽ー

小説の中のわたしは/石川幸雄

 

◉連載

・遠い人、近い人ー島田修三 あだ名

・ニューウェーブ歌人メモワールー加藤治郎 鵜飼哲夫のことなど

・北のスケールー時田則雄 兵糧攻め

 

◉評論シリーズ 

21世紀の視座 短詩型韻律攷 第二章(4)ー江田浩司

 

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

 

【特集】 ひかりあふれる春の歌

作品十首+愛唱歌+小文

柳澤美晴/金鎖銀鎖

熊谷龍子/抹茶色の電車

高木佳子/絡まる

小関祐子/虫偏の神

高島 裕/春のげんじつ

飛鳥游美/春のわかれ

大下一真/ほのかに辛し

五十嵐順子/春の雪

渡辺松男/離陸のちから

苅谷君代/点字と桜

浦河奈々/おくる春

小島涼我/流し雛

小黒世茂/とこわかの杜

造酒廣秋/老いの日日

森垣 岳/植物祭

竹安隆代/春一番

山下 翔/家 族

西野國陽/秘密を持てば

玉城寛子 緋寒桜の島

屋良健一郎 太陽をしりしり

 

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◉作品7首

如月十四日/藤岡武雄

春の電車/木村雅子

空想と夢/安田純生

壁の布/鶴岡美代子

りふりふ/上村典子

無 駄/真中朋久

雪の日/飯沼鮎子

風/飛髙 敬

胸は滾るよ/影山美智子

 

 

◉作品13首

削がれるこころ/三原由起子

春の通路/細溝洋子

映画の日々/和田沙都子

平 仄/綾部光芳

どちらでもない/武田ますみ

来し方/伊良部喜代子

忘 却/高旨清美

白き妖精/久保富紀子

テーブルヤシ/武富純一

ミラクル/古島信子

 

 

◉連載

・「首」のはなしー水城春房 倭歌と歌垣の文化圏③

・浪々残夢録ー持田鋼一郎 不死鳥としての短歌

・時言・茫漠山日誌よりー福島泰樹 早大闘争六十年の歌

・菅江真澄の旅と歌ー豊島秀範 『おぶちの牧』〈1〉

・〈定型の荒野〉歌の言葉は自由にするー寺井龍哉 佐佐木信綱と紀貫之(11)

・新連載!前登志夫生誕百年ー喜多弘樹 吉野-流れ来る歌の霊魂

 

◉作品8首

真実の愛/木村よし子

梅見に行かむ/森 藍火

梅便り/武田素晴

黄 梅/石田照子

梅の咲く頃/大岩洋子

春の座布団/倉石理恵

港の見える丘/鷺沼あかね

内なる鬼の季節/青木カズコ

 

◉今月の視点

すぐれた歌集歌書ー田村広志

 

◉今月の新人

花売りの荷車/鍵井瑠詩

 

◉書評

吉川宏志著『一九七〇年代短歌史』/髙良真実

伊勢方信歌集『スノームーン』/恒成美代子

 

◉作品月評 2月号より 武藤義哉

◉評論月評 /松村正直

 


浜口美知子歌集『不如帰いづこ』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:230頁

ISBN978-4-86629-389-9

鎮魂の第三歌集

 

不如帰となりて飛び来よわが庭にそのこゑ聞かずその影見えず

 

 

その一声、朝空を、そして夕空を渡る。

何処より来て、何処に去ろうとするのか生き変わり死に変わりしながら、なおもこれの世の歌を、清浄の器に盛り続ける。

 

 

 

<引用五首>

縄文の人らも恵みを受けたらむ「森のダム」とも山毛欅(ぶな)の林は

 

やり直し利きても同じちちははの娘に生まれ夫と子とあれ

 

宵はやく雨戸を閉ざすひとり夜(よ)の銀河はるけし君すむ銀河

 

フォークソングを口ずさみつつ風のなか学生時代の恋の幼さ

 

遠やまの嶺うつすらと雪かづき霜のあしたの青空に映ゆ

 

 

 


市原やよひ歌集『海の光』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:236頁

ISBN9778-4-86629-393-6

 

待望の第一歌集。

 

市原やよひさんの歌は、不思議と軽やかで明るい。

作家のはじまりは、長野での高校時代。そこでの恩師に導かれて「地中海」に入り、生涯の伴侶となる市原志郎氏と巡りあった。結婚後、二人は藤沢に新居を構え、すぐそばには湘南の海があった。やよひさんが〝人生の中心を過ごした” という場所だ。そして、長い闘病(介護)の末に夫が亡くなった今も、海は静かな光を放っている。    久我田鶴子氏 帯文

 

 

<引用5首>

変声期迎えたる子がはにかみて我に寄り来ぬ夕べの厨

 

視界すべて海はダイヤを散らしおり二月はすでに春と呼ばるる

 

もう履かぬきっと履けない皮の靴みがきて夫の定位置に置く

 

夫抱え診察室に入りゆけば「仲良しですか」医師の声あり

 

車椅子になりてもつくし摘む春を待ち居し夫よ 春になりたり

 

 

 

 


「短歌往来」2026年3月号

 

●表紙画/天西舞香

●本文カット/浅川 洋

 

定価:850円(税込)

送料:150円

  

~定期購読をおすすめしています~

1年間10,200円

半年間5,100円

 

 

◉巻頭作品21首

歌の小舟/伊藤一彦

貌、鳥かげ/阿木津 英

 

◉特別作品33首

こゑを蔵ふ/渡 英子

ズブロッカ/江戸 雪

 

◉連載 一ページエッセイ

遠い人、近い人/島田修三「蒲田の友だち」

ニューウェーブ歌人メモワール/加藤治郎 『林檎貫通式』批評会

吉野の波/喜多弘樹 「女人禁制」

 

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【特集】アンケート2025年のベスト歌集・歌書

◇アンケート内容◇

①2025年に刊行された優れた歌集歌書を3冊あげ、それぞれの歌集からは秀歌をひいてください。

②歌集歌書、あるいは2025年の収穫について自由にコメントしてください。

 

●回答者●

青木陽子、石川幸雄 糸川雅子、岩内敏行、大下一真、大辻隆弘、岡本育与、加古陽

、久我田鶴子、久保田登、小島涼我、齋藤芳生、白川ユウコ、髙良真実、久永草太、飛髙 敬、柾木遙一郎、松岡秀明、三井 修、宮崎真澄、森垣 岳、森屋めぐみ、屋良健一郎

 

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◉作品7首

後宮のランク/梅内美華子

往来つれづれ/遠山景一

蜜蝋の宮殿/兵頭なぎさ

隠れ家/千々和久幸

おぼめく/江畑 實

まゆだま/三井ゆき

海辺のピアノ/山下雅人

 

◉作品13首

いつかの雪/佐伯裕子

端唄をひとつ/久々湊盈子

雑巾が冷たい/花山周子

幼きワラビー/三友さよ子

茉莉花茶を手に/鷲尾三枝子

雪中四友/大田美和

鬼が笑ふか/小潟水脈

鏡を去るまで/鈴木恵子

雪中四友/大田美和

春にむかふ/梶間和歌

ミラーマンのうた/水門房子

プルシャンブルー/西村 曜

加茂の大クス/山本枝里子

柳原草堂/原口嘉代子

原風景/木村よし子

紐の記憶/逸見悦子

静岡福祉大学/大村誉子

 

◉作品8首

梅の木霊/桐谷文子

白い花束/小川恵子

A WAY/北久保まりこ

みづうみの鯖/佐藤愽之

はるのかたち/玉井まり衣

アリーヴェデルチ/ファブリ

光がやってくる/富見井高志

黒いストロー/坊 真由美

やがてどこかに/坂口大五道

当たり前に気づく/中垣健志

 

◆追悼:浜田康敬

話のおもしろい旅人/中村佳文

 

◆追悼:青木泰子

青木泰子氏を悼む/晋樹隆彦

 

◉結社誌最新号

覇王樹/佐田公子

 

◉今月の視点

「共通の読み」のツール/田村 元

 

◉今月の新人

星合に/中川 結

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

ここにゐる/松本実穂

 

◉連載

・「首」のはなし /水城春房「倭歌と歌垣の文化圏②」

・浪々残夢録/持田鋼一郎「歌の徳」

・時言・茫漠山日誌より/福島泰樹 「唐十郎、下谷万年町物語」

・菅江真澄の旅と歌/豊島秀範 「牧の朝露〈4〉」

・〈定型の荒野〉歌の言葉は自由にする/寺井龍哉 「佐佐木信綱と紀貫之(10)」

 

◉書評

熊谷龍子歌集『森からの声』/久保田 登

久保とし子歌集『青桐の並木の道を』/五十嵐順子

 

◉作品月評

1月号より/武藤義哉

 

◉評論月評 /松村正直

 


「短歌往来」2026年2月号

850円(税込)

送料150円

◉巻頭作品21首

令和太平記/藤原龍一郎

 

◉特別作品33首

ワカランジン/久我田鶴子

椋鳥/萩岡良博

蜘蛛の巣の顔/鈴木英子

 

◉連載 1ページエッセイ

遠い人、近い人/島田修三

ニューウェーブ歌人メモワール/ 加藤治郎

吉野の波/喜多弘樹

 

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【特集】 越境する言葉―海外在住歌人の現在

◉エッセイ

「世界樹」を中心として/渡辺幸一

短歌が記憶する日系人のアイデンティティー/ 小塩卓哉

フランスと台湾の歌人と作品/服部  崇

 

◉作品5首+エッセイ

伊藤泰子、鵜沢梢、小城小枝子、工藤貴響、小池みさ子、小濃芳子、鈴木フラマン裕子、竹田伊波礼、中條喜美子、西田リーバウ望東子、ブラント弥生、美帆シボ、三宅教子、森上美恵子、渡辺幸一

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◉作品7首

山茶花の花 /御供平佶

エンドロール /生沼義朗

たそがれどきは /林田恒浩

糸満 /吉川宏志

 

◉作品13首

川はうごけり/ 小黒世茂

切手買いに /中根誠

中華よ /高島裕

廃村尺別 /峰尾碧

秋のシーソー/青戸紫枝

草水晶の秋/ 山下 雅人

ガラス越し /山本枝里子

住みて生きゆく /柊明日香

異郷へのノスタルジア/ 永谷理一郎

歓声/喚声  /川田茂

豆柴マリは生きている/ 清水春美

Still Waters /文屋亮

枇杷の花 /平林静代

ナメたビット/ 梶間和歌

既読だけの三が日/ 佐藤誠二

 

◉作品8首

ひつぎへ……/ 藤室苑子

湯豆腐/ 佐藤孝子

オペ室 /高坂明良

少し老いつつ /村井真

 

◆追悼・末安美保子

パリの孤塁、末安さんを悼む / 桜川冴子

 

◆他 特別収蔵展「浜松ゆかりの歌人たち」村木道彦/ 及川隆彦

 

◉結社誌最新号

「 表現」結城千賀子

 

◉連載

「首」のはなし/水城春房

浪々残夢録/持田鋼一郎

時言・茫漠山日誌より/福島泰樹

菅江真澄の旅と歌 /豊島秀範

〈定型の荒野〉歌の言葉は自由にする/寺井龍哉

 

◉今月の視点

想像力の欠如による弊害/ 砂岡春奈

 

◉今月の新人

スワンプマン/ 井上凛

 

◉書評

 

三枝昻之著『百年の短歌』/大井 学

 

◉作品月評  12月号より/ 武藤義哉

◉評論月評 松村正直

 

 

 


竹柏会「心の花」編集部編『佐佐木幸綱の一首』

定価:3,300円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:342頁

ISBN978-4-86629-386-8

 

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『佐佐木幸綱の一首』 竹柏会「心の花」編集部・編 | ながらみ書房ネットショップ

 

 2000年1月~2024年8月にかけて「心の花」誌上に連載された「佐佐木幸綱の一首」を「心の花」編集部が纏めた一冊。 佐佐木幸綱の第一歌集『群黎』から第十七歌集『テオが来た日』までを対象として、「心の花」所属の歌人や、他結社の歌人、俳人なども含めた多彩な書き手が、佐佐木幸綱の歌の魅力を解き明かす。

 

----------

 

本書が佐佐木幸綱の詩学に新たな角度の光を投げかけ、読者一人ひとりにとっての「一首」と出会う場になれば、これ以上の喜びはない。(佐佐木頼綱「あとがき」より)

 

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群黎』

『直立せよ一行の詩』

『夏の鏡』

『火を運ぶ』

『反歌』

『金色の獅子』

『瀧の時間』

『旅人』

『アニマ』

『呑牛』

『逆旅』

『天馬』

『はじめての雪』

『百年の船』

『ムーンウォーク』

『ほろほろとろとろ』

『テオが来た日』

 

 

 

 

 


「短歌往来」2026年1月号

●表紙画/天西舞香

●本文カット/浅川 洋

 

定価:850円(税込)

送料:150円

 

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【ながらみ書房出版賞歌人/特別作品33首】

月の柚子   山口明子

人の洞     駒田晶子

秋のひと日に 江田浩司

 

🐎【特集 オメデトウ午年生れの歌人】🐎

◉特別作品33首 辰巳泰子

 

◉作品12首

栗木京子、内藤 明、松平盟子、黒木三千代、中川佐和子、伊勢方信、江畑 實、柳澤美晴、田中徹尾、浦河奈々、江戸 雪、和嶋勝利、前田康子、加藤英彦、関根和美、清水あかね、中島裕介、藤田 冴、岩崎聰之介、田土才惠、髙坂明良 、水城春房、持田鋼一郎 、今川美幸、西之原一貴、炭谷 健

 

◉作品6首

上條雅通、梓 志乃、矢部雅之、小林信也、松山馨、小島熱子、佐藤愽之、山下 翔、髙島静子、三浦好博、山田吉郎、高崎淳子、村松建彦、河田育子、林 三重子、小鳥沢雪江、池田美恵子、村田 馨、中山良之、大塚洋子、宮 章子、篠田和香子、齋藤嘉子、高橋 愁、西村美佐子、大石直孝

 

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

楽器になった/前田康子

 

🐎◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─🐎

 

◉結社誌最新号 井泉 彦坂美喜子

◉今月の視点 乃上あつこ

◉今月の新人 田中大貴

 

◉連載 首のはなし 水城春房

◉連載 浪々残夢録 持田鋼一郎 

◉連載 時言・茫漠山日誌より 福島泰樹 

◉連載 菅江真澄の旅と歌 豊島秀範

◉連載 <定型の荒野>歌の言葉は自由にする 寺井龍哉

 

◉書評

山中律雄歌集『光圏』 菅原恵子

谷岡亜紀歌集『ホテル・パセティック』 川野里子

平田キミ歌集『フランネル草』 山内頌子

苅谷君代歌集『視野が飛ぶ』 佐佐木頼綱

 

◉作品月評 11月号より 武藤義哉

◉評論月評 松村正直

 

 

 

 


伊勢方信歌集『スノームーン』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:186頁

ISBN978-4-86629-387-5

 

送料:160円

 

円熟の第十歌集!

 

いくたびも逡巡し、沈黙し、思惟をめぐらす。

こころの空白を埋めるのは一滴の水、かすかな光だ。

それはやがて言葉の海原へ、そして煌々たる星辰のしらべへ。

傘寿を過ぎて、なお白眉の歌を詠み継ぐ。さらなる高みへと。

 

<引用五首>

通院の妻のリハビリ終わるまでカーラジオに聴く政界の闇

 

わが内に咲くまんじゆしやげいもうとにティアラつくりしその曼殊沙華

 

スノームーンを明日にひかへて退院す今日(けふ)から歩幅を下げて歩まう

 

疾病を払ふと伝(つたは)る宮の甃(いし)踏みつつまづしき念ひを捨つる

 

若き日は癒しとなりゐしロシア民謡いまも歌ひつ怒り抑ふと

 


北澤道子歌集『ケツァールの森』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:252頁

ISBN978-4-86629-380-6

 

送料:230円(税込)

治安わるきボゴダ空港に両脇の子とポシエットを握りしめたり

 

スタジアムすり鉢型にわれも爆ぜレアル・マドリードのサポーターなり

 

「オリエンタル!」指され気づけりああわれは東洋の人マヨール広場に

 

作者が夫君とともに過ごしたコスタリカ、コロンビア、スペインをはじめとする世界各地の歌を、「朝日歌壇」の投稿歌のなかに見つけたのが北澤さんとの出会いだった。その後「心の花」の仲間として、「東京歌会」「えんの会」などで直接、お会いするようになった。

 作者の近作に「来し方のタイムラプスのわが歌は癒しとなりてわが前にあり」がある。私の短歌は「タイムラプス」だ、そう表現している。人生と歌をどう重ねるか。北澤さんは一つの答えを見つけたようだ。  帯文 佐佐木幸綱

 

 

 

<引用五首>

 

「歯科医までゆきますメリダ」メモ書きのおかれる部屋に旅鞄なし

 

目を閉ぢて貝のごとくに口ひらきわれの知らざる顔さらす

 

魚抱く猫のKATSUOが夢にきて「ぼくにマスクを二まいください」

 

二人子をママチャリに乗せ風を切る豊穣の時われにありにき

 

さみどりの羽化みるどとし朝空にまろにえの葉の開きゆくなり

 

 


片桐宏子歌集『不覚』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:192頁

ISBN978-4-86629-381-3

 

老いの輝き 第一歌集。

 

 

ひとり居の気ままなくらし玉虫と遊ぶ贅沢白寿につなぐ

 

おおらかなユーモアを特徴とする歌だと言える。人生とは、そして老いの日々とは、究極、「遊びの贅沢」なのだという哲学が、ここにはある。一人になった暮らしを、それはそれとして肯定し、積極的に楽しもうとする、「老い」の智慧でありユーモアである。 

 

谷岡亜紀 「解説」より

 

 

<引用五首>

十薬を干したる掌にて受話器取る良き伝言の無きにしもあらず

 

桐一葉風に直に曳かれゆく八十路の気概吾れにまだある

 

つかれ目の老眼鏡にゆがむ文字雨まだ止まぬ文月朔日

 

満開の花の甘さをくぐり来し余韻のまずは白湯をのみたり

 

真実は身近にありぬ刻がきて夕すげの花静かにひらく

 

 


「短歌往来」2025年12月号

●表紙画/天西舞香

●本文カット/浅川 洋

 

定価:850円(税込)

送料:150円

 

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半年間5,100円

<目次より>

◉巻頭作品21首

こころの谷間/島崎榮一

 

◉特別作品33首

武勲/水原紫苑

夏服/寺尾登志子

秋のひと日に/江田浩司

夢まぐはしき/安斎未紀

 

◉今月の視点

若者を詠む歌/奥武義

◉今月の新人

人魚忌/石谷流花

 

◉連載 一ページエッセイ

遠い人、近い人/島田修三 一炊の夢

ニューウェーブ歌人メモワール/加藤治郎 「心の花」全国大会

吉野の波/喜多弘樹 池田克己龍門記念館

 

 

【特集】 詩歌句の試み―季節を詠む

高橋順子/むかしの春

時田則雄/霜 柱

高橋睦郎/存在しない日に

井坂洋子/アマリリス

川野里子/グリーンモンスター

山西雅子/ひつつき虫

佐々木幹郎/雨過天晴雲破処

楠田立身/赤蜻蛉のまち

坪内稔典/雪女の林檎

城戸朱理/荒神頌

大井学/冬十首

蜂谷一人/希臘銀貨

ジェフリー・アングルス/読書の秋

梅原ひろみ/野球の時間

閒村俊一/蟲すだく

 

◉作品7首

オフィスビル/草田照子

色なき風/内野信子

〈聲〉/糸川雅子

母たちの指/御供平佶

沈黙の森と海/熊谷龍子

ニュウボウ異常ナシ/畑彩子

芒穂の光/秋葉静枝

風/飛髙敬

をらねば寂し/小寺三喜子

灯明/大友道夫

祭壇/伊良部喜代子

片隅/檜垣美保子

心模様/髙野恵美子

凌霄花の花かげで/岡本育与

 

◉作品13首

生命の重み/菅原恵子

隠り世は秋/尾﨑朗子

ヒマラヤの風/碇博視

妄想百鬼夜行/経塚朋子

花びらほどの/米田伊豆美

ひのとり/大西久美子

すみれ/加古陽

川はゆうゆう/光本恵子

今こそ平和を/幸野 稔

帰郷/外塚 喬

烈日/松本実穂

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

蕪かじり、あいのともしび/田村広志

 

◉作品8首

声、木霊せよ/沢木奈津子

くちびる/高橋 愁

予兆/若松喜子

神よりも人間だった/髙坂明良

モン・サン・ミシェル/竹中ちづる

街角に消ゆ/金田秋子

夕陽のカプチーノ/ファブリ

十七年目の眼科開業医/伊勢屋貴史

 

◉連載

「首」のはなし 水城春房/言語ヘゲモニー ③

〈定型の荒野〉歌の言葉は自由にする/寺井龍哉 佐佐木信綱と紀貫之

浪々残夢録/持田鋼一郎 アジア・太平洋戦争の記録としての短歌

時言・茫漠山日誌より/福島泰樹 大林明彦死す

菅江真澄の旅と歌/豊島秀範 『牧の朝露』〈1〉

 

◉新刊歌集歌書評

島崎榮一歌集『椿の森』/黒岩剛仁

永田和宏歌集『わすれ貝』/小池 光

恒成美代子歌集『彼方へ』/久々湊盈子

高野恵美子歌集『薔薇』/長澤ちづ

御代田澄江歌集『花のセレナーデ』/中根誠

 

◉作品月評 十月号より/武藤義哉

◉評論月評/松村正直

 

 


若松 颯歌集『在の一本気』

定価:2,310円(税込)

判型:A5判上製カバー装

頁数:144頁

ISBN978-4-86629-377-6

 

送料:160円

第六歌集

 

 

個性的なタイトルを掲げる本書は、若松颯さんの第六歌集である。

十代の頃より短歌に親しみ、リアリズムを根底に捉えたロマンチシズムを追求する若松さんは、時には日常生活をユーモアまじりに描き、また時には社会に鋭い眼差しを向け、他の追随を許さぬ独自な世界で読者の心をひきつける。

                   島崎榮一 帯文

 

 

<引用五首>

マスコミに発表さるる度に増ゆ震災死せるいのちの数が

 

描きすてし雪舟の画(ゑ)か・・・おもおもと積みたる雪に折れし雑木ら

 

ほがほがと白菊たちは目覚めゐてそつと吐息す 我が悩む窓

 

老朽のイメージ捨てよ我が友よ・・・百歳今や十万人かも

 

こんなではなかつた筈と喚けども下手クソな歌、愛すべき短歌(うた)

 

 

 

 

 


濱田千春歌集『三日月のかたち』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:180頁

ISBN978-4-86629-354-7

 

第二歌集。

 

 

 日を月を永遠(とわ)と信じる心にてお日さまとお呼びお月様と呼ぶ

 

歌は人なりという。濱田千春さんの歌を詠むとあらためてこの言葉を思う。濱田さんの歌は優しい。温かい。そして深い。それは彼女に会ったときに感じる印象である。こんなに優しいと世の中を生きてゆくのが大変だろうと余計な心配をしてしまうほどだ。でも、だいじょうぶ。濱田さんは心から信じるものをしっかり持っている。だから勁い。

 

  三日月のかたちで眠らん聖餐で今日いただいたイエスとともに

 

           帯文・伊藤一彦氏

 

 

 

<引用五首>

今もなお励まさるる文あの頃の恩師の年齢(とし)をとうにすぎても

 

婚姻の夜に言われき「主人とは言わないように、夫ですから」

 

確信をもちて読みたり「しあわせにくらしました」という結びの語

 

迷いなく神見上げたし嬉々として囀り続ける雲雀のように

 

月光に包まれて知る 安らいで光を送っているお月さま

 

 

 

 


島ゆり歌集『サロベツ原野』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:200頁

ISBN978-4-86629-384-4

 

※CD付き

 

送料:230円

 

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島ゆり歌集『サロベツ原野』 | ながらみ書房ネットショップ

物語を紡ぐ第四歌集

 

『サロベツ原野……愛の蜃気楼』『サロベツ原野……地人の天』い続く本集『サロベツ原野』。<サロベツ三部作>の完結編!

 

 

この列島に生きて

サロベツの原野を踏みしめる。

心の飢渇、言葉の喀血。

みんなが幸せでありますように。

 

歌は虚心のままに、冷たく青い時空を翔ける!

 

<引用五首>

ひたすらに炉端の秋刀魚焼きてゐる老婆の釧路挽歌の釧路

 

サロベツの川をくだりて原野ありわがふるさとは愛の蜃気楼

 

コロナ司書恋愛の末逃げられし相手を探す索引検索

 

つれなくも親しすぎてもいけないと中庸探す大和の旅路

 

「さびしさとかなしみ背負い旅立ちぬ」幸せでしたかこの世の生は

 

 


岩井謙一歌集『バベルの時代』

定価:1,870円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:132頁

ISBN978-4-86629-383-7

 

待望の第六歌集!

 

 

悲惨、矛盾、怒り、悲しみ。

眼差しは深い韻律となり、言葉となる。

この世界に、この列島にめんざいふはあるか?

 

生の来歴を証しする、

歌という欺瞞の符は。

 

 

 

 

<引用5首>

夏来たり冬を迎えど変わらぬはぬばたまの月にあるとう桂

 

識字率高き日本にありたれど語り部なるを好む国なり

 

太き根が深くをつかみからみあい頭蓋(とうがい)として里山のあり

 

いらぬもの削ぎ落したれば花あらぬ無縁仏の駅にありたり

 

薄けれど新燃岳の降灰を被れる車体焼きたる日射

 


「短歌往来」2025年11月号

●表紙画/天西舞香

●本文カット/浅川 洋

 

定価:850円(税込)

送料:150円

 

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<目次より>

 

◉巻頭作品21首 上野から本郷へ 坂井修一

◉特別作品33首 暑い国 香川ヒサ

◉特別作品33首 夏のひかり 千々和久幸

◉特別作品33首 まつ毛パーマ 山口明子

◉今月の視点 野球の話 武田ますみ

◉今月の新人 園帽子 駒野繭

◉連載 遠い人、近い人 島田修三

◉連載 ニューウェーブ歌人メモワール 加藤治郎

◉連載 吉野の波 喜多弘樹 曼珠沙華

 

 

【特集】 野球の歌 🥎

一〇七回目の夏 甲子園/池松 舞

わからなくなる/牛 隆佑

軟式ボール/梅内美華子

別れではない/大塚亜希

野球の歌/大塚寅彦

中日ドラゴンズ/大辻隆弘

トルペデロ/大松達知

散水/貝澤駿一

覚えている/門坂 崚

DH will come/キクハラシヨウゴ

北海道 ボールパーク/黒岩剛仁

日常/郡司和斗

ホークスの街/桜川冴子

横須賀の星/佐藤愽之

テレビカード/鈴木陽美

空と大地の栄誉/田中翠香

あたたかいホームラン/谷じゃこ

物干し竿/野地安伯

何もなかりき/林田恒浩

ずれて届く/平出 奔

夏を追う視力/廣野翔一

海容/藤井柊太

手の記憶/松浦彩美

ベースボール/村山 伀

野球の時間/森屋めぐみ

 

 

 

◉作品7首

友とのひと時/青木陽子

たまよばひ/本田一弘

晩夏/大下一真

しろい金魚/河野小百合

 

 

◉作品13首

少年北へ/飛髙敬

石塚美恵さん短歌を語る会/蓬田真弓

諏訪湖と八ヶ岳/光本恵子

化粧/田名網順子

船弁慶/原口嘉代子

大学生/梅原ひろみ

歳月/青木春枝

無辜と嘲笑/江畑 實

踊り神送り/本多稜

秋の気配の/柊明日香

智恵子の海へ/苅谷君代

夏の風当つ/倉石理恵

缶ビール半分/木村よし子

収穫祭/鷺沼あかね

 

◉結社誌最新号 「響」 浜口美知子

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

並行宇宙の山河/若菜邦彦

 

◉作品8首

喪失感/永谷理一郎

MATURI/御代田澄江

五里霧中/丸山三枝子 

既視感/松本高直

八回目/又野萋

白き花/長谷川紫穂

時のあはひ/砂田暁子 

脳/式守操

 

◉連載

「首」のはなし 水城春房 言語ヘゲモニー 

〈定型の荒野〉歌の言葉は自由にする 寺井龍哉 佐佐木信綱と紀貫之

岡野弘彦論 沢口芙美 妻の死、文化勲章受章など 第17回(最終回)

浪々残夢録 持田鋼一郎 花の名前

時言・茫漠山日誌より 福島泰樹 恩人・長田洋一

菅江真澄の旅と歌 豊島秀範 『奥の浦うら』〈4〉

 

◉新刊歌集歌書評

『松平修文全歌集』/加藤英彦

王 紅花歌集『緑色の人』/鈴木英子

當間實光歌集『辺戸岬』/運天政德

米田伊豆美歌集『くさあそび』/森本 平

戸井田聖子歌集『世界中の桜がぜんぶ咲いたら』/沖ななも

松村正直歌集『について』/田村 元

時田則雄著『十勝から』/三澤吏佐子

 

◉作品月評 九月号より/小島涼我

◉評論月評/三宅勇介

 

 


久保とし子歌集『青桐の並木の道を』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:162頁

ISBN978-4-86629-385-1

 

送料:160円

 

第一歌集。

 

コロナ渦ーーー。

すべてが奪われていった日々。

病と闘う夫にも面会が許されず、隔絶され、

やがてこの世の別れを強いられた悔根と悲しみ。

おごそかな挽歌の響きを伝えたい!

生死を越えて、はるかに!

 

 

 

<引用五首>

わたしひとりのためにストーブ温めてわたしひとりのために茶を淹れ

 

へっちゃらと思っていてもふいにくるさびしさをいかんともしがたくて

 

夫がいて子らは幼く青桐の葉をひからせる秋風を見つ

 

わたくしの夏の体は木に熟れし朝採れとまとの赤をよろこぶ

 

没りつ日が武蔵野線の奥ふかく浸してみんな溺れそうです

 

 

 


平田キミ歌集『フランネル草』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:188頁

ISBN978-4-86629-379-0

 

送料:160円

第一歌集。

 

 

平田さんのもの思いはただ思い出をはぐくんだり、

思いをめぐらしたりするだけではなく、

未来を考える手立てとしての歌にもなっている。

未来への宿題としてさまざまに心をくだく、

その憂いこそ作者の「詠いたい」という気持ちの

源になっているのだろう。

                 池谷しげみ「解説」より

 

 

 

<引用五首>

ハルジオンの花咲く道を帰りくる早い児遅い児ずっと遅い児

 

売られゆくわが学資なる肉牛の大きな瞳、頬を忘れず

 

熱は出ずただ「しんない」と骨髄異形形成症候群に母はゆきたり

 

午前五時向かいの除雪機唸りだす冷えし静寂引き裂ける音

 

先進国に過労死あるは日本のみ寂しく聞きぬ晩秋の夕

 

 

 


「短歌往来」2025年10月号

定価:850円(税込)

送料:150円(税込)

 

◉巻頭作品21首

「晩夏炎天」 御供平佶

 

◉特別作品33首

「波」 長谷川富市

「君との日々に」 佐伯裕子

「わが熾火」 持田鋼一郎

 

◉今月の視点

「残るもの、残すひと」 魚村晋太郎

 

◉今月の新人

「青葉闇」 深尾早央里

 

◉連載 1ページエッセイ

「遠い人、近い人」はまべはるか 島田修三

「古代史の森を歩く」椿の古代史⑧ 小黒世茂

「吉野の波」国栖和紙 喜多弘樹

 

◉評論シリーズ 21世紀の視座

「土岐善麿は〈反戦論者〉だったか」 河路由佳

 

~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ

【特集】近藤芳美

今井正和 近藤短歌の二つの流れ

髙良真実 民衆の歌を信じていた人よ

永田和宏 近藤芳美にとっての朝日歌壇

中川佐和子 唯一の文芸

江田浩司 「思い」と「思想」

加藤治郎 豊島園から

 

■近藤芳美の5首

大辻隆弘

黒木三千代

道浦母都子

秋山律子

~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ~ヽ

 

◉作品7首

「夏、ミュージアム」 源 陽子

「家へ帰るか」 馬場昭徳

「思えば遠くへ来たもんだ」 笹公人

「夏さりにけり 恒成美代子

「二十年」 宇田川寛之

「69/80」 大野道夫

「回天の島」 木原美子

 

◉作品13首

「階下の一家」 田中槐

「沢村」 佐藤理江

「川  二〇二五年夏」 花山周子

「日本の人」 嵯峨直樹

「夏越」 竹中ちづる

「クリアファイルの近藤芳美」 大西久美子

「夏至の日」 吉野亜矢

「那須から大内宿へ」 岡崎裕美子

「ゴーヤのみどり」 市川正子

「ドーフィン」 田中徹尾

「平凡に生く」 岡田悠束

「山荘にて」 三浦武

「こぽりこぽこぽ」 武富純一

 

◉結社誌最新号 「潮音」木村雅子

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

「鴨川」中津昌子

 

◉作品8首

「命のかぎり」 蒲ヶ原朱実

「梅雨のあとさき」 坂本朝子

「手帳・2006」 さいとうなおこ

「商店街八景」 本条 恵

「ゼロイチ」 河合純一

「心のみ」 初瀬勇輔

 

◉連載

「首」のはなし 水城春房 言語ヘゲモニー ①

〈定型の荒野〉歌の言葉は自由にする 寺井龍哉 佐佐木信綱と紀貫之

岡野弘彦論 沢口芙美 歌集『美しく愛しき日本』について

浪々残夢録 持田鋼一郎 船橋聖一と源氏物語 

時言・茫漠山日誌より 福島泰樹 ボクシングライターの死

菅江真澄の旅と歌 豊島秀範 『奥の浦うら』〈3〉

 

◉新刊歌集歌書評

志垣澄幸歌集『雁喰』 中村佳文

大野道夫歌集『冬襤褸』 大井学

竹中ちづる歌集『時代の船』 大塚亜希

大塚 健歌集『風樹』 青山仁

 

◉作品月評 八月号より 小島涼我

◉評論月評 三宅勇介

 

表紙写真:近藤芳美氏

本文カット:浅川洋

 


谷岡亜紀歌集『ホテル・パセティック』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:152頁

ISBN978-4-8629-382-0

 

送料:160円

第六歌集

 

いつだったか、パシフィック・ホテルがまだ湘南の海に美しい姿を保っていた頃、国道134号線の松並木で正月の箱根駅伝の応援をした帰りに、最上階の展望レストランで、一度だけ家族五人で食事をしたことがあった。まだ息子は幼く、両親も健在だった。眼科に、光る海と烏帽子岩。左手に江の島と三浦半島。正面のはるか沖に伊豆大島。そして右手に富士山と伊豆半島が、はるばると見渡せた。よく晴れた、穏やかな冬の午後だった。

 その両親ともすでにこの世になく、就職した息子は今、家族四人でアメリカのデトロイト郊外に暮らしている。時は夢のように流れ去っていった。

 

 <あとがき>より

 

 

<引用五首>

 

徐々に徐々に父はおかしくなりゆきて描きかけの裸婦スケッチ残る

 

忘れる事は救いであるか貝殻を拾うがごとく歌を拾えり

 

感情を失いてのち老い人の顔は大悲の顔に近づく

 

精神もともに燃え尽きゆきたるか火葬場にいま西日及べり

 

始まりの光は朝の窓に差しやがて静かに目覚める人よ

 

 


苅谷君代歌集『視野が飛ぶ』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:202頁

ISBN978-4-86629-376-9

 

第六歌集

 

 右眼0.01という視力だけを頼りに世界と対峙し続けてきた作者である。

しかも「文字を喪ふそれだけを怖れてゐるわれにいつかその日は確実にくる」と作者に言わしめるように、さらに悪くなることはあっても良くなることの期待できない状態である。歌集名『視野が飛ぶ』に込められた作者の思いは深い。

 しかし、白杖を自らの「目」として、作者は世界に積極的に関わっていく。

 

「あきらめず、めげず、気負はず、怯まず」と打ち消しの「ず」がわれを励ます

 

山梔子(くちなし)の実はまだあをきゆふぐれよわれに「これから」とふ時間あり

 

 打ち消しの「ず」がこれほどの肯定的な力を持っている例を私は他に知らない。「視野が飛ぶ」不安のなかで、なお「これから」という時間に己の未来を託そうとする作者の歌は、私たちを励ますだけでなく、私たち一人ひとりが歌を持つことの喜びを再確認させてもくれるのである。     <帯文 永田和宏>

 

 

 

<引用五首>

 

「視野が飛ぶ」すなはち見えなくなることをいまは忘れて買ふサインペン

 

この指は触れて「見る」指われの蒔く種より芽吹く花のいろいろ

 

指先に触れて確認するための凸凹はないタッチパネルに

 

目を閉ぢてをれば狂気のごとき闇 ひらりと文字が虹色に飛ぶ

 

見えてゐたころのわたしが見たモネの睡蓮いまも記憶に咲けり

 

 


服部秀星歌集『天球の音楽』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:226頁

ISBN978-4-86629-373-8

第一歌集

 

タイ国の窓から覗く灯り見ゆ異国の地にて仲間働く

 

鋭角に鳥が翔びたつ元日のくらき庭より朝陽のなかへ

 

秋天の東京駅を描きにゆくオフィスに人の仕事する午後

 

大手食品会社の人事部に勤務、監査役までつとめた時代の作から、退職して、家庭人さらには社会人として自由な日々を過ごす時代の作まで、長い期間にわたる幅広い人生の時間をうたった一冊。四季・自然・社会・家族・家庭を、豊かな好奇心、奥深い感性でうたう一首一首に作者のなみなみならぬ才能を読む。新宿の朝日カルチャーセンターで出逢った才能である。   <帯文 佐佐木幸綱>

 

 

<引用五首>

 

気まぐれに角をまがれば突然の空にひろがる満開の桜(はな)

 

静かにも寝息をたてる妻のいて幸福(しあわせ)とはこういうことか

 

うす桃の辛夷の花を写しいてかぜに揺るれば風を描きたし

 

天球の音楽地球(テラ)にふりそそぎ生命(いのち)生ましむ 愛のごとくに

 

陽の移り座れる位置の翳りゆけば筆持つ指が冷たくなりぬ

 

 


「短歌往来」2025年9月号

1冊 850円(税込)

☆定期購読をおすすめしています☆

1年間 10,200円

半年間 5,100円

品切れ

 

◎巻頭作品21首

戻らぬ本/中根誠

 

◎特別作品33首

春から夏へ/野地安伯

しろがねの眠る山/柳澤美晴

往来/遠山景一

 

◆◇◆【特集】沖縄の現在◇◆◇

●評論シリーズ21世紀の視座

明治・大正期における沖縄と短歌/長尾直洋

●特集エッセイ

玉城洋子、屋良健一郎

●結社誌最新号

黄金花/運転政德

 

●作品+エッセイ

渡英子、池原初子、當間實光、名嘉眞恵美子、松村由利子、運転政德、永吉京子、伊志嶺節子、玉城洋子、佐藤モニカ、伊波瞳、玉城寛子、仲西正子、国吉茂子、安仁屋升子、伊田登美子、屋部公子、屋良健一郎、屋比久多恵子

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇

 

◎作品13首

市川正子、宮本清、佐藤博之、楜澤丈二、吉野瑠利、濱田美枝子、ファブリ、桐谷文子

 

◎作品8首

安富康男、村田馨、吉藤純子、𦚰中範生、美帆シボ、鷺沼あかね

 

◎連載◎

1ページエッセイ

島田修三、小黒世茂、喜多弘樹

 

「首」のはなし/水城春房

定型の荒野/寺井龍哉

浪浪残夢録/持田綱一郎

時言・茫漠山日誌より/福島泰樹

 

◎追悼 前川佐重郎/持田綱一郎

 

◎今月の視点/鈴木英子

◎今月の新人/屋冨祖茉莉奈

 

◎新刊歌集歌書評

坂井修一歌集『鷗外の甍』/松平盟子

江田浩司歌集『艸影集』/楠 誓英

芳野菊子歌集『旅の空』/森川多佳子

村山伀歌集『雪香る』/鈴木秀子

勝川桂子歌集『老いを生きゐる』/竹安隆代

 

◎作品月評/小島涼我

◎評論月評/三宅勇介

◎全国往来情報

◎編集後記

 

 

 


時田則雄 著 『十勝から』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:262頁

ISBN978-4-86629-370-7

 

公益社団法人全国農業共済協会が発行する月刊誌『NOSAI』に、21年間にわたって連載。その252編を収めた、現代を生きるうた物語。

 

 

場所は十勝。

農に汗を流しての半世紀余り。

この大地に一本の屈強な樹となり、無骨な石となり、トラクター、コンバインの響きとともに、日々が土との格闘だ。怒号も咆哮も悲鳴すら、やわらかく強靭な歌となり、青空を翔ける。

 

 

 

 

このあした堆肥の湯気に励まされ拳に力集まりて来ぬ

 

今日は4月1日、長い冬を雪の下で過ごしていた小麦が、やわらかな風に吹かれて碧を輝かせている。ゆっくりと流れる綿のような雲が目に染みる。土はまだ湿り気を帯びて冷たいが、その上に立っていると心が和んでくる。 

(歌と本文より)

 

 

 

 

 


高野恵美子歌集『薔薇』

定価:1,870円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:170頁

ISBN978-4-86629-375-2

 

第一歌集。

 

 

日々の生活の中で自分が見聞し、感じ、考えたことを

言葉にのせてまとめられたらと思っています。

今までの作をまとめていてたくさんの出会いに恵まれ、

繋がりに支えられていることを改めて感じさせられました。

長い歴史のある短歌の流れの末端に

繋がらせていただけたことを感謝しています。

-「後記」よりー

 

 

 

 

<引用5首>

花実まで幾年忍びかたくりにそつと触れたり似たる心地して

 

先生と呼ばれるたびに背筋伸ぶ母は今でも教師なるらし

 

切り替へのできぬ心を持て余し大き音立て茶碗洗ひぬ

 

子を叱り母を注意し夕暮れてふと見れば紅き葡萄の芽あり

 

乾きたる心で歩む薔薇園のピースとふ名の薔薇見つけたり

 

 


大塚健歌集『風樹』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:174頁

ISBN978-86629-372-1

ますますの自らの世界を展開した、刮目の第七歌集!

 

<あとがき より>

七冊目の歌集になる。この期間中は丁度、新型コロナウイルス禍の渦中にあたり、今もマスクを手放せないでいる。その影響は、内外ともにあり、作品にもすくなからぬ翳をおとしている。

 

<引用五首>

ぶちまかれたる大量の兵器にてすがた見えねば世界がおびゆ

 

どうみても春はすべてが寂しくて遠い過去から波うち寄せぬ

 

胸の内にも白きもの降りしきりきさらぎはわが生まれ月なり

 

眼のとほり鼻の通りのよき朝の窓をひらきて摂り込めり世を

 

翳のないやさしさなんて信じない日向は避けて生きてきたのだ

 

 

 


「短歌往来」2025年8月号

850円(税込)

 

◎巻頭作品21首

流離之譜/楠田立身

 

◎特別作品33首

花をめぐり そして/木村雅子

絶滅危惧種/大井学

塔/大口玲子

 

【特集】

うたと旅の風景

●エッセイ

明治四十年夏、青年たちの旅/細川光洋

鎮魂から共生へ/渡英子

早池峰山/喜多弘樹

「旅」という思索/大井学

私の旅と歌/本多稜

 

●近代~現代旅の歌25首抄

香川ヒサ選、小黒世茂選

 

●作品+エッセイ

雁部貞夫、鷺沼あかね、三友さよ子、松岡秀明、井野佐登、北久保まりこ

 

 

◎作品7首

野地安伯、大林明彦、佐藤孝子、一ノ関忠人、都築直子、殿塚喬、下村すみよ、山中律雄、片山紫、小山常光

 

◎作品13首

松村正直、矢澤靖江、生沼義朗、川本千栄、加藤英彦、石川幸雄、小橋芙沙世、山本枝里子、星野さいくる、柾木遙一郎

 

◎作品8首

谷川由里子、安森淑子、立花正人、山本和可子、山下和代、たなかみち、髙坂明良、田中徹尾、吉沢あけみ、松木秀

 

◎新・自然を詠む・撮る・描く

蓬莱橋/大村誉子

 

◎結社誌最新号

音/松本高直

 

●好評連載●

島田修三、小黒世茂、喜多弘樹

勝又浩(最終回)

水城春房、寺井龍哉、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹、豊島秀範

 

◎今月の視点/武富純一

 

◎今月の新人/佐藤陽菜

 

◎新刊歌集歌書評

永田和宏著『人生後半にこそ読みたい秀歌』/今野寿美

玉城洋子歌集『炎昼』/南輝子

逸見久美著『わが歌に因んだ研究と歩みさまざま』/福田淑子

 

◎作品月評(6月号より)/小島涼我

 

◎評論月評/三宅勇介

 

◎全国往来情報

 

◎編集後記

 


滝沢章歌集『夏雲』

定価:2,530円(税込)

判型:A5判上製カバー装

頁数:180頁

ISBN978-4-86629-369-1

 

本書は、滝沢章さんの第二歌集。神奈川の海老名に住み、農業に親しみながら、活動的な日常のなかで見て、聞いたことが、生き生きと、みずみずしく表現されている。滝沢さんはよく聞く人でもある。ときには、じっと音に耳を傾け、鋭い感性で一首にまとめている。そこから詩の世界が広がる。

ー 島崎榮一氏 帯文 ー

 

 

<引用5首>

染み渡る水を合図に春の田に叫びのごときかはづ鳴き初む

 

鳴きゐるは垣の向かうの柿の木か寒さとともにひたきの声す

 

磨り減らし回廊ゆけば足裏を突き上げて鳴く年輪のこゑ

 

朝露の滴る壬生菜ビニールに鮮度とぢこめ旬を手渡す

 

手袋を突き抜く刺もかはしつつ柚子もぐ袖に移り香あふる

 

 


米田伊豆美歌集『くさあそび』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:180頁

ISBN978-4-86629-367-7

季節のめぐりや暮らしの息遣いが丁寧に詠まれた歌集である。言葉運びに無理なところがなく自然体で心地よい。良質のエッセイのように、読んでいるうちに心がしんと落ち着いてくる。 ーーー松村正直「跋」より

 

 

《引用5首》

黒猫の耳がまつさかさまになり石垣降りる素早さは見つ

 

蟬のこゑ湧きあがるころ駄菓子屋は狭くなりたり網、籠、帽子

 

しらうめや 来世はあなたの孫として生まれてくるよ女孫撫でつつ

 

一晩中灯されてをり 池の向うひとつの家のふたつのあかり

 

こひしさは父の胡坐の中にゐて陽を浴びてゐたこどものわたし

 

 


戸井田聖子歌集『世界中の桜がぜんぶ咲いたら』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:212頁

ISBN978-4-86629-371-4

第一歌集!

 

歌との出会いから三十年。

ひたむきに生き、ひたすらに歌った

戸井田聖子さんの豊かな表情の見える第一歌集である。

          ー 平林静代 帯文 ー

 

 

 

<引用5首>

境内の玉砂利踏みて足裏にひとつひとつの丸さを拾う

 

十二歳の言葉は文句の形して笑ってみたり甘えてみたり

 

ゆったりと過ごすと決めた休日は本とワインと窓からの風

 

母親の仕事は二十二時までと子に言いて鎖す部屋の扉を

 

諍いの少なくなりて殊更に広がるような子との隔たり

 

 

 


村山伀歌集『雪香る』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:242頁

ISBN978-4-86629-365-3

 

雪が匂う。雪が香る。

荒海の向こうには佐渡の島山。

単調な日々の照り翳りの中で、心ふるえる事どもを写しとる。

うたという定型にこめる思いの数々!

 

<引用5首>

 

山あひの激しき夕立ちとほり過ぎ谷の流れの濁り増したり

 

夕やけの消えて彼方に横たはる佐渡の鳥山とつぷりと暮る

 

かんじきに行き来して踏む雪のみち踏み跡並び美しかりき

 

ふる里に還りて家なく雲のごとさすらひにける 沙門良寛

 

雪割草小さき花をりんりんと鳴らすがごとくそよ風のゆく

 

 


「短歌往来」2025年7月号

850円(税込)

ご注文の際は、郵便局の払込票を同封して発送いたします(送料弊社負担します)

 

<目次>

◎巻頭作品21首/阿木津英

 

◎特別作品33首/三枝浩樹、大西久美子

 

◎評論シリーズ21世紀の視座

歌誌「鶯」と戦時下の短歌/屋良健一郎

 

【特集】現代の新鋭

吉川美穂子、綿田友恵、大村誉子、坊真由美、奥武義、砂岡春奈、永山源、伊勢谷貴史、江上陽菜、橘春、しおせとくや、雨雨雨汰、古川柊、国兼麻貴

 

◎作品7首

池本一郎、秋山和佐子、影山一男、久我田鶴子、小熊正明、林和清、狩野一男、村山美恵子、青木陽子、水本光、小関祐子、佐藤よしみ

 

◎作品13首

小山常光、荻本清子、三宅勇介、中島裕介、木戸敬、黒羽泉、佐々木六戈、佐藤晶、三原由起子、佐佐木定綱、秋葉静枝、島ゆり

 

◎新・自然を詠む・撮る・描く

上諏訪めぐり/長谷川と茂古

 

◎結社誌最新号

コスモス/桑原正紀

 

◎作品8首

宮本清、谷原芙美子、斎藤美知子、堀亜紀、堀越照代、沢木奈津子、田上嘉尋、沢田昌子

 

■追悼■奥田亡羊 

やすやすと死す/矢部雅之

 

◆好評連載◆

1ページエッセイ 島田修三、小黒世茂、喜多弘樹

丹波真人(最終回)、勝又浩、豊島秀範、水城春房、沢口芙美、寺井龍哉、持田綱一郎、福島泰樹

 

◎今月の視点/森本平

 

◎今月の新人/安田汐里

 

◎新刊歌集歌書評

久保田登歌集『百花蜜』/千々和久幸

今井正和著『彼方に向かいて』/さいかち真

青戸紫枝著『大岡博評伝 拈華微笑』/大下一真

 

◎作品月評ー小島涼我

◎評論月評ー三宅勇介

 

◎全国往来情報

◎編集後記

 

◎表紙画/天西舞香

◎本文カット/浅川洋

 

 

 


「短歌往来」2025年6月号

850円(税込)

 

◎巻頭作品21首

雲の靴/吉川宏志

 

◎特別作品33首

日々の独言/安田純生

「私の顔」が、私ではない/苅谷君代

 

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【特集】発表!

第23回前川佐美雄賞・第33回ながらみ書房出版賞

 

●前川佐美雄賞

加古陽歌集『夜明けのニュースデスク』50首抄

 

●ながらみ書房出版賞

藤澤幸男歌集『はる』25首抄

 

●受賞の言葉

 

●選考を終えて

井坂洋子、島田修三、本田一弘、松村由利子

 

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◎評論シリーズ21世紀の視座

和歌研究者のまなざし/廣間菜月

 

◎作品7首

綾部光芳、横山未来子、小笠原和幸、鶴岡美代子、棚木恒寿、森岡千賀子、玉城寛子、三本松幸紀、光本恵子

 

◎作品13首

恩田英明、青木陽子、松森邦昭、五十嵐順子、太田裕万、飯沼鮎子、松井純代、冬道麻子、久松洋一、森みずえ、桜井美保子、篠田和香子、三輪良子、柾木遙一郎、峰尾碧、大村誉子

 

◎作品8首

三留ひと美、渡辺けい子、滝沢章、多賀陽美、前田宏、松崎健一郎、大地たかこ、松本ちゑこ、森藍火、永田吉文

 

◎新 自然を詠む・撮る・描く

山里のくらし/中野たみ子

 

◎結社誌最新号

やまなみ/兵頭なぎさ

 

◆好評連載◆

島田修三、小黒世茂、喜多弘樹

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹、寺井龍哉(新連載)

 

◎今月の視点/岩内敏行

 

◎今月の新人/安原櫻岳

 

◎新刊歌集歌書評

大辻隆弘著『短歌の「てにをは」を読む】/藤原龍一郎

屋良健一郎歌集『KOZA』/松村正直

 

◎作品月評/小島涼我

◎評論月評/三宅勇介

 

◎全国往来情報

◎編集後記

 

◆表紙画/天西舞香

◆本文カット/浅川洋

 


島崎榮一歌集『椿の森』

定価:2,420円(税込)

判型:A5判変型上製カバー装

頁数:138頁

ISBN978-4-86629-364-6

 

身辺日常のとりとめのない事柄をも、豊かな詩的世界へと導いていく感性。

滔滔と流れる水のように、自ら、稀有な歌の高みへ、いざ椿の森へ!

 

<引用5首>

竹の葉の風に舞ひ立つ家裏のやぶの椿はしべあざらけし

 

をとめごの集団きたり朝かげに胸の輪郭ありありと見ゆ

 

立ち並ぶ一つ桜は龍骨の幹よりぢかにつぼみ噴き立つ

 

寂しさと楽しみさがす待ち時間あまた残ると思ふ夜々

 

風ふかず春立つ朝の空晴れて山のふもとの道あたたかし

 

 

 

 


「短歌往来」2025年5月号

850円(税込)

 

◆巻頭作品21首/雁部貞夫

 

◆特別作品33首

香川ヒサ、久保田登

 

◆特集◆

白秋・牧水生誕140年

藤岡武雄、高野公彦、伊藤一彦、大辻隆弘、内藤明、中村佳文、片山佳代子、小島なお、久永草太、糸川雅子、藤島秀憲、藤原龍一郎、鷺沼あかね

 

◆作品7首

小石雅夫、玉城洋子、恒成美代子、黒岩剛仁、平林静代、小林信也、冬道麻子、角広子、小見山泉、三宅勇介

 

◆作品13首

加古陽、伊藤純、矢部雅之、中井龍彦、鈴木陽美、宮本永子、松浦彩美、永田紅、梓志乃、藤澤幸男、伊井かずひろ、石川幸雄、山下雅人、小長井涼

 

◆作品8首

武富純一、木原美子、吉沢あけみ、園部みつ江、清水久子、先川咲容、白倉一民、宮尻修、川又和志、髙坂明良

 

◆新・自然を詠む・撮る・描く/時田則雄

 

◆結社誌最新号/「長流」長岡弘子

 

◆連載

島田修三、小黒世茂、喜多弘樹

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

◆今月の視点/服部崇

◆今月の新人/三井基史

 

◆新刊歌集歌書評

三浦政博歌集『君も唄へよ』/蓬田真弓

式守操歌集『色えんぴつを』/五十嵐順子

 

◆作品月評/柾木遙一郎

 

◆全国往来情報

 

◆編集後記

 

表紙画/天西舞香

本文カット/浅川洋

 

 

 

 

 

 


青戸紫枝 著 『大岡博 評伝 拈華微笑』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:320頁

ISBN978-4-86629-356-1

歌人大岡博の画期的評伝!!

 

 

この評伝は博を描きながら信をもその射程に入れる意図をもって執筆されているのである。

父としての喜びや不安、教育者としての誇りや悲哀、経済的心労を癒やす師との文学的交流などなど、大岡博という歌人が短歌を通じて「救われていく」ありさまには静かな感動をおぼえる。

                         大岡玲「解説」より

 

 

 

 

 

 


式守操歌集『色えんぴつを』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:156頁

ISBN978-4-86629-353-0

妻というよりは娘といるように色えんぴつを持たせてレジへ

 

色えんぴつ、あるいはそれはメルヘン。子供も大人も。

メルヘンは現実を塗りつぶしてくれるだろうか。

どこか屈折し、韜晦しながら見つめるこの世界。

光だ。まばゆく輝く光の束だ。極彩色の言葉だ。

 

 

<引用5首>

 

亡き母の肩の高さにやわらかく梅がひらくを見おろしており

 

触れたならたちまち粉になりそうなうすい瞼が病にとじる

 

冬空の遠く頭を下げていた血で鮮やかに信号が赤

 

この店の夜のマネキン首はなくこのごろかるく笑顔をよこす

 

音のない太陽系の遠景にわが肉体が月光に照る

 

 

 


三浦政博歌集『君も唄へよ』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:168頁

ISBN978-4-86626-349-3

第一歌集!

 

歌人・三浦政博は、決して器用な作者ではない。

しかしながら、しっかりとした声調でとつとつと歌うその詠み口には信頼感が溢れる。

多くの読者がその信頼感に触れて共感し、ああ、短歌っていいな、自分も作りたいと思ってくれることを願うものである。

 

黒岩剛仁「跋」より

 

 

<引用5首>

晩秋の水を湛ふる朝靄の潟や孤舟の影滑りゆく

 

字足らずの吾が人生の字余りの君補ひて定型保つ

 

それぞれのベクトル持てる生徒達(こら)なれど「解求めむ」の眼差し等し

 

南端に海風を受け立つ墓碑に父と同姓同名のあり

 

ブルースを君も唄へよ夜空には見つめる星があるさこんなに

 

 

 


「短歌往来」2025年4月号

定価:850円(税込)

 

◎巻頭作品21首

三枝昻之

 

◎特別作品33首

河野美砂子

三井ゆき

 

◎評論シリーズ21世紀の視座/江田浩司

 

【特集】近代・現代の愛誦歌

◆特集評論

愛誦歌考ー牧水・白秋と茂吉ー渡英子

 

◆近代・現代のの愛誦歌

松村正直、坪内稔典、中川佐和子、辰巳泰子、黒木三千代、岩内敏行、道浦母都子、豊岡裕一郎、古谷智子、古谷円、細川光洋、畑彩子、葛原りょう

 

 

◎作品7首

古屋清、野口世津子、宮脇瑞穂、飛髙敬、西田郁人、田土才惠、桜井健司、福原美江、森藍火

 

◎作品13首

三井修、菅原恵子、阪森郁代、駒田晶子、若菜邦彦、中西敏子、松谷東一郎、平林静代、安富康男、久松洋一、玉井綾子、青木泰子、腰山佑子、梶間和歌、ファブリ

 

◎作品8首

藤澤幸男、北久保まりこ、紫あかね、森川陽子、鈴木隆夫、牧雄彦

 

◎新・自然を詠む・撮る・描く

久保とし子

 

◎結社誌最新号

「塔」-澤村斉美

 

◎今月の視点

五十嵐順子

 

◎今月の新人

吉見恵美子

 

◎連載◎

島田修三、小黒世茂、喜多弘樹

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹

 

◎新刊歌集歌書評

中井龍彦歌集『國つ神』/なみの亜子

青木陽子歌集『転生』/春日いづみ

伊藤純歌集『ぎやまん紀行』/柴田典昭

矢部雅之歌集『Another Good Day!』/田中拓也

金田秋子歌集『翼広げて』

近藤好廣歌集『天空の果て』/梅原ひろみ

 

 

◎作品月評ー二月号より/柾木遙一郎

 

◎全国往来情報

 

◎編集後記

 

表紙画ー天西舞香

本文カットー浅川洋

 

 

 

◎新刊歌集歌書評

 

 


屋良健一郎歌集『KOZA』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:172頁

ISBN978-4-86629-294-6

 

第26回現代短歌新人賞受賞

 

待望の第一歌集!

 

KOZAの街に上がる暴徒の焔見ゆ復帰前後を語る目の奥

 

モノクロの写真の街の白き火よ KOZAの暴力美(は)しかりにけん

 

スカートの脚組み替えて、ああ、君も米兵に抱かれたことを言う

 

 

『KOZA』の語源・意味は諸説あって、正解がない、というのが定説である。

歌集のタイトルに『KOZA』を選んだのは、分からなさこそが沖縄の核心だという作者の思いがあるからにちがいない。父の沖縄、祖父の沖縄、さらには尚文子の沖縄、時代の違うそれぞれの沖縄の手前に、現在を生きる屋良健一郎の沖縄がある。本歌集は、その沖縄を多様な角度で歌い切った作者渾身の第一歌集である。

                        帯文 佐佐木幸綱

 

 

 

<引用5首>

 

放課後の外階段の告白をぬんでぃがぬんでぃが米軍機ゆく

 

君には君の香りがあると分かる距離春雨の降る夜の公園

 

沖縄の心を持てと諭されて半分開ける助手席の窓

 

君の猫が僕らの猫になることの鼻先にねこじゃらしを揺らす

 

血や怒り悲しみでもなくひとを抱く色として咲けハイビスカスよ

 

 

 


渡英子著『メロディアの笛Ⅱ 白秋の昭和』

定価:2,970円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:320頁

ISBN978-4-86629-355-4

稀有なる白秋論!

 

言葉を縦横無地に駆使し、言葉の内なる広大無辺の大地を歩み続けた。詩歌、童謡まで幅広く親しまれているこの詩人を著者は精緻に追い続ける。詩歌の変革、時代との向き合い方など、丹念に資料を読み解きながら、昭和の時代に向かって、白秋像を深く明快に展開した白眉の論考集。

 

今や伝説の国民詩人ーー北原白秋 今年生誕140周年

 

<本文より>

鴎外・敏という孤高の精神を持つ文学者、「真の享楽者」の系譜を継いだ白秋が門弟を育て、詩業の集大成を歌人としてなし遂げた原動力には、昭和という時代への危機感があったのではないか。時代の要請に応えつつ普遍的な美を希求した白秋の選択である。

 

 


大野道夫歌集『冬襤褸』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:176頁

ISBN978-4-86629-359-2

 

第六歌集。

 

時として少年のような純粋な眼差しを。

あるいは世の中の理不尽に牙を剥く獰猛さを。

歌という時空に自らの時空を重ね合わせ、

心顫せながら復活の日をここに証しする!

 

 

 

<引用5首>

 

冬襤褸(ふゆらんる) 乱流(らんる)の淵にひそみ寝る紙の襁褓(むつき)の襞(ひだ)白じろく

 

ラッキョウに芯あることを信じいるようにむき剝き続ける 九条

 

「妖艶(ようえん)」が差別語となる国の園孔雀(くじゃく)は去れり羽を広げて

 

濡れ光り伸び深く触れ消えてゆく夏の舌にてふれるすべてが

 

貼らぬまま乾いてゆきし二円切手ウサギは暗く僕を視つめて

 

 


「短歌往来」2025年3月号

850円(税込)

 

●巻頭作品21首

佐藤通雅

 

●特別作品33首

森山晴美、前川斎子

 

●評論シリーズ21世紀の視座ー萩岡良博

 

●異色対談 神田伯山×森本平

話術としらべの交差点

 

【特集】アンケート2024年のベスト歌集・歌書

①2024年に刊行された優れた歌集歌書を3冊あげ、秀歌をひいてください。

②歌集歌書、あるいは2024年の収穫について自由にコメントしてください。

 

回答者

恩田英明、小谷陽子、今井恵子、押切寛子、上村典子、伊勢方信、三枝むつみ、鹿取未放、上條雅通、菅原恵子、柴田典昭、田中徹尾、香川ヒサ、阪森郁代、江畑實、尾﨑朗子、井野佐登、岡本育与、河路由佳、楠誓英、秋山周子、伊志嶺節子、阿部真太郎、加藤英彦

 

●作品13首

楠田立身、三澤吏佐子、下村すみよ、駒田晶子、岩崎聰之介、清水正人、中野たみ子、桐谷文子、熊谷富雄、竹内彩子、川田茂、中村節子、山本枝里子、久保庭紀恵子、石川幸雄、岡嶋摩美、古島信子

 

●作品8首

桜井美保子、伝田幸子、榊原敦子、田上嘉尋、鳥居あけみ、高橋愁、内藤賢司、浜谷久子、星野さいくる、坂口大五道

 

●結社誌最新号

好日/前川登代子

 

●新・自然を詠む・撮る・描く

城ヶ島/三枝むつみ

 

●今月の視点ー大塚亜希

 

●今月の新人ー加藤綾子

 

●新刊歌集歌書評

長澤ちづ歌集『時の舳先】/三井修

今井恵子著『短歌渉猟』/松平盟子

 

●作品月評ー1月号より 柾木遙一郎

 

●全国往来情報

 

●編集後記

 

 


青木陽子歌集『転生』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:190頁

ISBN978-4-86629-357-8

 

長年のしがらみを断ち切って、新天地で水を得た青木陽子さんの第六歌集。新しい多くの仲間からの刺激を受けて、作品はますます自在になる。

『転生』はまさしく、まだ見ぬ世界を切り拓く一歩でもある。 外塚喬(帯文)

 

 

 

<引用五首>

 

新春の霜気清しき徳川園こころ新たに天涯仰ぐ

 

秋晴れに木漏れ日揺らぐ並木路に風の遍路のごとしわが身は

 

転生の願ひ久しき立春に風吹き渡る庭の木立を

 

夕茜の藍に変はりて灯を点す帰りこぬ夫いまも待ちゐる

 

ぬばたまの闇は黄泉へのオブリガート広きわが家に独りの睡り

 

 

 


「短歌往来」2025年2月号

850円(税込)

 

◎巻頭作品/高野公彦

 

◎特別作品/中根誠、大森静佳

 

◎評論21世紀の視座

「非正規労働者」「女性労働者」の歌/大西淳子

 

◎異色対談

 

話術としらべの交差点ー神田伯山+森本平

 

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【特集】オメデトウ 巳年生れの歌人

◎作品12首+コラム

黒瀬珂瀾、滝下惠子、田村広志、温井松代、永井正子、結城千賀子、喜多弘樹、永吉京子、平林静代、米山髙仁、矢澤靖江、児島昌恵、吉村明美、沢井照江、市川正子、齋藤芳生、中西洋子、千家統子、石井利明、大熊俊夫、高柳蕗子、櫟原聰、村山伀、金子貞雄、魚村晋太郎

◎作品6首+コラム

加利川友子、村松秀代、水井万里子、竹内彩子、伝田幸子、屋部公子、松本高直、大谷ゆかり、高橋美香子、野田恵美子、橋田昌晴、三平忠宏

 

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◎新・自然を詠む・撮る・描く

冬へ入りゆく/広坂早苗

 

◎結社誌最新号

白路ー野地安伯

 

◎今月の視点ー寺尾登志子

 

◎今月の新人ーさとうはな

 

◆連載◆

<1ページエッセイ>

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹

 

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

 

◎新刊歌集歌書評

楠田立身歌集『益城』/内藤明

江戸雪歌集『カーディガン』/松村正直

小見山輝歌集『花祭』/林田恒浩

久々湊盈子歌集『加藤克巳の百首』/水城春房

中川佐和子著『尾崎左永子論』/栗木京子

藤澤幸男歌集『はる』/森本平

松森邦昭歌集『明石の門』/高山邦男

 

◎作品月評ー柾木遙一郎

◎評論月評ー西巻真

 

◎全国往来情報

◎編集後記

 

 

 

 


伊藤純歌集『ぎやまん紀行』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:206頁

ISBN978-4-86629-351-6

 

第二歌集!

 

歌の重層性、固有名詞の活用、過去を含む現在の時間の表し方、写実と造形性等々。さまざまな可能性をもった伊藤さんの歌が今後どのように進展し発展してゆくのか、愉しみに見守りたい。

ーー三枝浩樹 「解説」より

 

 

<引用5首>

そにどりの碧瑠璃坏(へきるのつき)よわがもとへ流沙をはるか飛び越えて来よ

 

花ぐわしさくらの白きひとひらに乗りて飛びゆくちい小(ちい)さ神(がみ)見ゆ

 

往古この碧きグラスを奪いたる記憶還りて われは盗賊

 

使わなくなりて幾歳この里を治むるごとく配水塔立つ

 

バス停に遠く見ておりセキレイの尾にアスファルト叩くしずもり

 

 

 

 

 

 

 


金田秋子歌集『翼広げて』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:208頁

ISBN978-4-86629-350-9

一つ減り二つ減りゆく趣味の道続けて行かむ歌詠みの道

 

年を経るに従って出来ない事も増えてゆく。しかし、歌だけは続けてゆきたいと心に誓う金田さんに、心からエールを送りたい。

そして「頂上のない短歌の山」の頂上を目指し、楽しみながらこつこつと歩んで行っていただきたい。

三友さよ子「跋」より

 

 

<引用五首>

 

「跳び箱が六段飛べた」と教へ子は吾に駆け寄る大きなる声

 

朝マラソン渋る児童は手を引かれ見事走れり落ち葉踏みしめ

 

ロシアより電波届きてラジオ聞く北の最果て利尻の地にて

 

土捏ねてろくろ回すを猫見つむ頭を傾げ時をり手を出し

 

鯉幟りぼくのもあると男の孫は玄関に飾るミニチュアを指す

 

 


中井龍彦歌集『國つ神』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:216頁

ISBN978-4-86629-352-3

國つ神はどこへ行ってしまったか

権力に抗い、産土の砦を守り続けた神々の血脈

豊かな言霊、屈強な荒魂

吉野の奥深い地から発信される

孤高で清新な、そして純粋な叫びの数々!

 

 

 

<引用5首>

川みづのながれゆく音聴きにつつわれもながれてゆくゆふまぐれ

 

彼岸花咲きてこの世の果てまでも行きつ戻りつあくがれてゆく

 

山びとと呼ばれむために覚えおく蔓竜胆の花むらさき

 

六月は花嫁御寮の月なれば大山蓮華山に咲くころ

 

ゆふぐれの火をみつむればこの世にもあの世にも無きわれかとおもふ

 

 

 

 


「短歌往来」2025年1月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首/玉井清弘

 

◉特別作品33首/花山多佳子+佐藤孝子

 

◆評論シリーズ21世紀の視座/江田浩司

 

◆異色対談

神田伯山 × 森本平

話術としらべの交差点 第8回

 

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【特集】酒のうた

◉特集総論ー田村元

◉酒のうた50首抄ー梅内美華子

◉作品+エッセイ

雁部貞夫、永田和宏、内藤明、伊勢方信、野地安伯、大森静佳、大松達知、水門房子、谷岡亜紀、鈴木英子、魚村晋太郎、峰尾碧、綿田友恵、安野ゆり子、小島涼我

 

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◉作品7首

山野吾郎、安田純生、藤田冴、森垣岳、小林サダ子、野口世津子、佐藤千代子、久保田壽子

 

◉作品13首

山中律雄、小泉桄代、原口嘉代子、泉嘉穂子、岡本育与、近藤芳仙

 

◉作品8首

武田素晴、野上洋子、日向勝、窪川美代子、清水昇一、大村誉子

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

長崎ー北西涯の海/西野國陽

 

◆連載◆

◉1ページエッセイ

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹

◉評論

勝又浩、沢口芙美、佐佐木朋子、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人、豊島秀範、水城春房

 

◉今月の視点ー有 泉

 

◉今月の新人ー堀内悠子

 

◉新刊歌集歌書評

大辻隆弘歌集『橡と石垣』/駒田晶子

加古陽歌集『夜明けのニュースデスク』/小島ゆかり

川本千栄歌集『裸眼』/雲嶋聆

高山邦男歌集『Mother』/古谷円

 

◉作品月評ー柾木遙一郎

◉評論月評ー西巻 真

 

◉全国往来情報

◉編集後記

 

◉表紙画ー松本秀一

◉本文カットー浅川洋

 

 

 


清水久子歌集『巡見橋の朝焼け』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:248頁

ISBN978-4-86629-345-5

 

 

第一歌集!

 

橋を渡る折にでもただ呆と渡っているのではなく、今日の水の流れや、鳥の羽撃きの変化なども興味を持って眺められる。

清水さんの感性、努力によって生まれた歌集『巡見橋の朝焼け』はその橋の由来と共に多くの人達に愛され読み継がれていくであろう。

 

                鈴木八重「序」より

 

 

 

 

<引用五首>

アンケートの七十代に丸を打つ新しき坂登り始めぬ

 

庭畑の大根刻み干し上ぐる元気印の吾の歳時記

 

屋根裏の長持ち開けざるまま過ぎて我が代に課せられし諸々思ふ

 

明けやらぬ空の残月仰ぎ見て夫は駅舎へ駆け上がりゆく

 

夜の更けて白梅香る庭の辺に光を放ち月影至る

 

 

 

 


「短歌往来」2024年12月号

850円(税込)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【特集】

題詠による詩歌句の試みー都市を詠む

 

高橋睦郎、川野里子、長谷川櫂、佐々木幹郎、前川斎子、

正木ゆう子、高橋順子、谷岡亜紀、山西雅子、井坂洋子、

菊池裕、仁平勝、竹田朔歩、小黒世茂、鎌倉佐弓

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

◎巻頭作品

野栄の訃/御供平佶

 

◎特別作品

鷹一つ/古谷智子

ちやつちやくちやら/恒成美代子

 

◎評論シリーズ21世紀の視座

これは新しい神話のかたち/ユキノ進

 

◎作品13首

荻本清子、井野佐登、村山伀、池田はるみ、三友さよ子、南鏡子、林あまり、高山邦男、中川佐和子、冬道麻子

 

◎作品8首

山口美加代、斎藤皓一、森みずえ、原ナオ、森川和代、福留フク子、三留ひと美、髙畠とよ子

 

◎新・自然を詠む・撮る・描く

深泥池/林和清

 

◎結社誌最新号

短歌人/宇田川寛之

 

◎追悼 川口城司

九十四歳片肺の生/御供平佶

 

◎今月の視点/田村ふみ乃

 

◎今月の新人/永山源

 

◎新刊歌集歌書評

花山多佳子歌集『三本のやまぼふし』/駒田晶子

小島ゆかり歌集『はるかなる虹』/松村由利子

古谷智子歌集『春にして君を離れ』/外塚喬

原口嘉代子歌集『飛鳥』/清水あかね

泉嘉穂子歌集『石見神楽』/久々湊盈子

清水昇一歌集『ビーグル犬の耳』/佐佐木頼綱

 

◆好評連載◆

島田修三、加藤治郎、勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

◎作品月評―10月号より/柾木遙一郎

◎評論月評/西巻真

 

◎全国往来情報

◎編集後記

 

◎表紙画/松本秀一

◎本文カット/浅川洋

 


楠田立身歌集『益城』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:192ページ

ISBN978-4-86629-347-9

 

第六歌集!

 

病のごとく思郷のこころが湧く日。

ふるさと益城。熊本地震に崩れようとも、

たしかに私の故郷だ。

病を得て苦患の中にあろうとも、

不屈のたましいを醸成し続ける。

師・斎藤史への敬虔な祈りと志、継承は今も、なお。

 

<引用五首>

五大明王のいづれの神の憤怒ならむ余震地域の広がりゆくは

 

われの名をわれより美しく書く人に筆を選びて書く返し文

 

この星にわれの名をもて登記せる竹林ありて蛇が谷と称ぶ

 

三好達治に夢で遇ひなば質すべしあぢさゐ色のかの日のこころ

 

斎藤史の重さ軽さの無きさくら残り時間少なきわが辺にも降る


近藤好廣歌集『天空の果て』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:198ページ

ISBN978-4-86629-338-7

 

近藤さんの歌には憧憬の対象に出会って精神を開放してゆく傾向がみられる。これは近藤さんに限らず歌人が持つ感受性なのであるが、対象に入り込む素直さとやさしさが近藤さんの歌の持ち味であるといえるだろう。

 

        ーーーーーーーー梅内美華子「解説」より

 

 

<引用五首>

 

海原の涯よりうまるる朝光が伊根の舟屋をこの世に戻す

 

耐洗耐光性の色に染める吾のひと生は布との格闘

 

みち一杯に矢絣模様を描きつつゆつくりすすむ母の田植機

 

まだ生きるもつと生きるを口にして光の雫をじつと見つむる

 

林檎の香残る空箱に今朝摘みし蕗の薹詰め旅つづけゆく

 

 

 

 


「短歌往来」2024年11月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首

越境/大辻隆弘

 

◉特別作品33首

火の穂/本田一弘

黒い絆創膏/鈴木英子

 

◉評論シリーズ21世紀の視座

江田浩司

 

【特集】味覚のうた

(作品十首+エッセイ)

吉川宏志、道浦母都子、花山多佳子、三枝浩樹、福井和子、鶴岡美代子、小関祐子、武富純一、柳澤美晴、菊池裕、中津昌子、森山良太、田中律子

 

◉作品七首

佐藤通雅、田宮朋子、鵜飼康東、佐田公子、小笠原和幸、横山未来子、利根川発、片岡明、阪森郁代、梶田順子、桂保子

 

◉作品十三首

田土才惠、高木佳子、楠誓英、谺佳久、反田たか子、加藤孝男、浜谷久子、甲村雅俊、加藤英彦、村松建彦、峰尾碧、上條素山

 

◉作品八首

大友清子、梅本武義、片山佳代子、小林芳枝、筒井幸子、野本研一、西田泰枝、前田えみ子

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く/和田沙都子

 

◉結社誌最新号

白珠/安田純生

 

◇◇連載◇◇

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

◉今月の視点/山口明子

 

◉今月の新人/K・ケンタ

 

◉新刊歌集歌書評

谷岡亜紀著『鑑賞#佐佐木幸綱』/吉川宏志

古屋清歌集『余滴』/吉濱みち子

井野佐登歌集『アボカド号』/生沼義朗

江畑實著『創世神話「塚本邦雄」』/三枝昻之

道浦母都子歌集『あふれよ』/香川ヒサ

大田美和歌集『かがやけ』/藤島秀憲

岡部隆志著『「悲しみ」は抗する』/加藤英彦

 

◉作品月評(九月号より)/藤野早苗

 

◉評論月評/寺井龍哉

 

◉全国”往来”情報

 

◉編集後記

 

表紙画/松本秀一

本文カット/浅川洋

 

 

 

 

 

 

 

 


藤澤幸男歌集『はる』

定価:2,420円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:152ページ

ISBN978-4-86629-343-1

欲しいのはしずかなちからこの冬の発語としての初雪を待つ

 

<「栞」より >

 

「しずかなちから」とは具体的に何なのか、と読んでゆく時の読者の期待を良い意味で裏切って、この下句には確かな存在感がある

            ーーーーーーー河野美砂子

 

雪を作者は嫌っているわけではない。むしろ心待ちにしているのだ。初雪を「冬の発語」と捉えるところに雪への愛情が滲んでいる。

            ーーーーーーーー松村正直

 

 

 

<引用五首>

ひと筋の蜜のようにも細りつつ濃さを増してゆく真冬のこころ

 

わたしからさびしい馬が立ち上がり吸われるように雪へと消えた

 

どか雪に埋め尽くされた道が開き北國新聞三日分くる

 

墓を終い生家を終い少年のわたしを終いふるさとをしまう

 

鉛筆で<はる、春、悠(はる)>と書いてゆく罫線の畝に種まくように

 

 

 

 


加古陽歌集『夜明けのニュースデスク』

判型:四六判上製カバー装

頁数:216頁

定価:2,750円(税込)

ISBN978-4-86629-344

 

人と人を結ぶのは言葉

             帯文よりー 佐佐木幸綱

 

 

<栞付き>

 

歌に込められた”戦禍の記憶”   大石芳野

硬派の抒情性         栗木京子

事実から歌へ         小池昌代

 

 

<引用10首>

星空を朝日が殺す一点の曇りなき日を始めるために

 

白紙からつくりはじめる新聞は日々完全を追う不完全

 

蜂蜜が頤(おとがい)を垂る逝く日までニュースにまみれ生きてゆくのか

 

湧き上がる。真夏の空の青さから積乱雲の白とめどなく

 

近づいてゆけばゆくほど雲離れ遠い水平線だ、読者は

 

ドローンの眼で見るドリップ珈琲の乾きゆく核燃料プール

 

魚跳ねて傷む水面を縫う針の迅き運びを重力という

 

感情は液体としてここにあり湧く、込み上げる、浸る、溺れる

 

薄曇に白くけぶれる名残りの月 きょう本当を伝えられたか

 

共同通信の修正電文流れてきてひと文字直す「る」から「た」へと

 

 

 

 


「短歌往来」2024年10月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首

まぼろしならず/林田恒浩

 

◉特別作品33首

雲と矢印/春日いづみ

ここに、そのとき/糸川雅子

 

◉評論シリーズ21世紀の視座

「少女の友」というSNS/白川ユウコ

 

【特集】趣味・嗜好のうた

伊勢方信、河野小百合、鷲尾三枝子、田村元、高旨清美、山内頌子、島ゆり、三平忠宏、伊良部喜代子、彦坂美喜子、秋山周子、生沼義朗、小鳥沢雪江、小島涼我

 

◉作品7首

窪田司郎、青木陽子、小山常光、三井ゆき、大熊俊夫、足立晶子、石井利明、秋山佐和子、田土成彦

 

◉作品13首

松村正直、岡本育与、北久保まりこ、五十嵐順子、田中章義、腰山佑子、伊志嶺節子小林さやか、佐藤晶、安富康男、堀田季何、池田美恵子、川又和志

 

◉作品8首

長谷川紫穂、児島昌恵、宮下俊博、小村井敏子、後藤秀彦、吉野節子、三原香代、仲西正子

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く/袴田ひとみ

 

◉結社誌最新号「短歌」/大塚寅彦

 

◉今月の視点/玉城洋子

 

◉今月の新人/青山美樹

 

◉新刊歌集歌書評

御供平佶著『千代國一の歌』/内田弘

一ノ関忠人歌集『さねさし曇天』/上條雅通

中根誠歌集『鳥の声』/外塚喬

太田裕万歌集『二本目の杖』/植山俊宏

長澤ちづ歌集『振り子の時計』/沖ななも

彦坂美喜子著『春日井建論』/古谷智子

 

 

◇連載◇

1ページエッセイー島田修三、加藤治郎

歌・小説・日本語/勝又浩

菅江真澄の旅と歌/豊島秀憲

「首」のはなし/水城春房

佐佐木信綱歌集『遊情吟藻』鑑賞/佐佐木朋子

岡野弘彦論/沢口芙美

浪々残夢録/持田綱一郎

時言・茫漠山日誌より/福島泰樹

名画と名歌/丹波真人

 

◉作品月評/藤野早苗

 

◉評論月評/寺井龍哉

 

◉表紙画/松本秀一

◉本文カット/浅川洋

 

 


原口嘉代子歌集『飛鳥』

定価:2,860円(税込)

判型:A5判上製カバー装

頁数:224頁

ISBN978-4-86629-337-0

 

第一歌集!

 

君よりの長き手紙を読むやうに炉辺(ハース)にひとり炎見つむる

 

曽祖母も祖母母我も張り継ぎて障子よ清し百年の家

 

紀の国を初めて旅し木と水と石より成れる土地と知りたり

 

 

名詞が多く、なかんずく固有名詞が多い歌集だからだろう、めりはりがきいて輪郭のすっきりした歌が多い印象である。歌集には、家族をはじめ多くの人名が歌われ、多くの地名、多くの具体的事象が歌われている。あくまでも具体的な点が特色である。さらに私が注目したのは、作者の好奇心の強さと、行動力である。縄文杉を見るためにわざわざ屋久島まで行った歌、髙橋真梨子の最後のコンサートに行った歌などがあって驚かされた。

 

--------------------------------------------------------------------------------------佐佐木幸綱 帯文

 

 

 

 

<引用五首>

 

屋久島の真青の海を胸張りて直線にとぶ飛魚の群

 

秋植ゑの葱すんすんと伸びあがる春雨降らす空に向かひて

 

ひもすがら古本屋街歩きにき一冊の本とラドリオの珈琲

 

廃線の転轍機ギと動かして幻の汽車来さしめむかな

 

腕組みてかの月見台に立ちをらむ文届けかし雁に託せば

 

 

 


「短歌往来」2024年9月号

850円(税込)

<定期購読のお申込み承っております>

1年間10,200円、半年5,100円

◉巻頭作品11首

百年を生きて/岡野弘彦

◉巻頭作品21首

閑居の井守/内藤明

 

◉特別作品33首

近づく百歳/逸見久美

月の船/大塚寅彦

 

【特集】

邂逅別離のうた

 

作品十首+エッセイ

高野公彦、小池光、俵万智、平山良明、綾部光芳、佐波洋子、和嶋勝利、久保とし子、大森悦子、橋本千惠子、島晃子、児島直美、松浦彩美、楜澤丈二

 

◉作品7首

秋葉四郎、足立敏彦、長谷川富市、飯沼鮎子、さいとうなおこ、園部みつ江、内野信子、林昭雄、小寺三喜子、松岡秀明

 

◉作品13首

木村雅子、米山髙仁、江畑實、大西久美子、田中翠友、今井恵子、大崎瀬都、森部信次、小川恵子、若菜邦彦、尾﨑朗子、佐藤よしみ、小林幹也、角明

 

◉作品8首

島内美代、斎藤千代、佐藤夏子、小原文子、木原美子、東野千穂子、木戸敬、杉山みはる、鈴木通子、小林芳枝

 

◉結社誌最新号

未来/大辻隆弘

 

◉今月の視点/小長井涼

 

◉今月の新人/砂岡春奈

 

◉追悼ー田中教子/中西翔馬

 

◇連載◇

島田修三、加藤英彦

勝又浩、水城春房、佐佐木朋子、沢口芙美、持田綱一郎、丹波真人、豊島秀憲

 

◉新刊歌集歌書評

秋葉四郎著『随想茂吉』/佐藤通雅

外塚喬歌集『不変』/沖ななも

斎藤美知子歌集『時空はるかに』/小橋芙沙世

 

◇作品月評◇

七月号より/藤野早苗

 

◇評論月評◇寺井龍哉

 

◉全国往来情報

 

◉編集後記

 

 

 

 

 

 

 

 


江畑實著『創世神話「塚本邦雄」初期歌集の精神風景』

定価:1,980円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:300頁

ISBN978-4-86629-334-9

炎のように青くー

塚本邦雄、前衛歌人の軌跡

冷徹にしてときに青く炎だつ、灼熱の詩的パンセ!

 

 

若き日の葛藤、苦悩、そして情熱…

塚本邦雄の初期歌集誕生の時代背景と内的ドラマを克明に辿り、その作品価値を現在に再創造する。

冷徹な分析と情熱的な論考が織り成す、470枚の圧倒的な詩的思索。文学とは何か、そして前衛とは?

 

<目次より>

「前衛以前」に胚胎するもの

『水葬物語』の生成

死の歌の互換可能性

死という栄光

『往復書簡』-批評の戦場

『透明文法』のメトード

『装飾樂句』-倒立した硝子のオブジェ

『日本人靈歌』-革命か、ニヒリズムか

『水銀傳説』-孤立無援の「前衛派」

『水銀傳説』-「言語フェティシズム」の詩法

『緑色研究』-藝術至上萬華鏡

『感幻樂』-「闘争」の季節に

『星餐圖』-韻律の彼岸へ

 


高山邦男歌集『Mother』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:214頁

ISBN978-4-86629-340-0

第29回若山牧水賞 受賞!!

 

 

スプーンで口元に運ぶカレーライス二人羽織めく母の食事は

 

生きるとは死ぬまで生きむとする力テーブルの海に母の手泳ぐ

 

「介護と言うと何か負の側面が強調されがちですが、私自身の感覚としては困難とか苦しさより楽しさとか喜びを歌ってきたという思いがあります」(あとがきより)

 

抒情詩の可能性を追い求める作者の優しくも切ない短歌集!

 

<引用五首>

もたもたと着替へて布団の中に入り母は安心満点の顔

 

母と歌ふきらきら星は途中まで買ひ物帰りの冬のゆふぐれ

 

笑つてるやううな寝顔で眠りをる母は無言でわたしを救ふ

 

美味しくて食べたいときは前に出る口へとまぐろの赤身をはこぶ

 

天人に寿命があるといふ話うつくし真夏の夕暮にゐて

 


井野佐登歌集『アボカド号』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:242頁

ISBN978-4-86629-339-4

 

第七歌集!

 

 

晴れた日はアブラカダブラ風になりアボカド号で海辺を走る

 

歌という幻想空間に立つ。眩暈のような日常の束。

コロナ、ウクライナ、時代の大きなうねりの中で、なだらかな地平の彼方から美しい言葉を捥ぎ取る。

 

<引用五首>

おだやかなわが三河湾北東へ波は微粒の砂はこびをり

 

いちにちを足したり引きたりせよといふ日付変更線ばかりが平和

 

ウクライナを遠き国とは思はない 三月のあさ空をゆく雁

 

春ひと日街を歩みてボルドーの白アスパラのひかりを食べる

 

まひるまの八百屋に着弾片のどと白いいちぢく赤いいちぢく

 

 

 


「短歌往来」2024年7月号

850円(税込・送料弊社負担)

ご注文はメール、電話で承っております。

[email protected]

03-3234-2926

 

◉巻頭作品21首

ついぞ縁なく/大下一真

 

◉特別作品33首

食草園/永田和宏

【蟲盡愛讃歌百首】抄/水城春房

 

◉異色対談ー神田伯山×森本平

 

◉評論シリーズ21世紀の視座

短詩型韻律攷・第一章(3)/江田浩司

 

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特集 紫陽花の季節

 

作品十首+エッセイ

小島ゆかり、恩田英明、冬道麻子、岩内敏行、松井純代、川田由布子、武田素晴、高旨清美、藤室苑子、鈴木陽美、平石眞理、内藤賢司、久保富紀子

 

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◉作品七首

楠田立身、永田紅、川口城司、金子貞雄、下村すみよ、久保田壽子、橋本千惠子、中川昭、森川多佳子、藤島秀憲

 

◉作品十三首

黒岩剛仁、苅谷君代、染野太朗、彦坂美喜子、高原桐、山田航、三澤吏佐子、花山周子

 

◉作品八首

永田理一郎、吉藤純子、武田豊、安斎未紀、西崎恭司、片山紫、安富康男、森藍火、難波一義、柿本希久、大岩洋子、兼平一子

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

造幣局 桜の通り抜け/川本千栄

 

◉結社誌最新号ー地中海/久我田鶴子

 

◉追悼ー村木道彦

伝説の歌人逝く/晋樹隆彦

 

◉新連載ー岡野弘彦論①/沢口芙美

 

◆連載◆

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹、勝又浩、豊島秀範、佐佐木朋子、持田綱一郎、福島泰樹

 

◉今月の視点/清水あかね

 

◉今月の新人/宮 梓一

 

◉新刊歌集歌書評

高野公彦著『歌の魅力の源泉を汲む』/佐藤通雅

内藤明歌集『三年有半』/大辻隆弘

駒田晶子著『つれどれならざる』/高木佳子

鷺沼あかね歌集『天朗』/小黒世茂

影山美智子歌集『白梅玄冬』/三井修

園部みつ江歌集『命をぢかに』/磯田ひさ子

 

◉作品月評/藤野早苗

◉評論月評/寺井龍哉

 

■全国往来情報

■編集後記

 

 

 


斎藤美知子歌集『時空はるかに』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:170頁

ISBN978-4-86629-332-5

前歌集の『アレジアは雨』からほぼ十年。

この歌集にはさらにいとおしい家族たちを著者はひたすらに詠い上げている。

作品はいかにもしっとりとした詩情にあふれ、著者ならではの世界をさらに切り開いて行こうとする姿勢が強く窺える。長年つれそってきた一人を偲ぶ作品は、人間としてのかなしみにあふれ、切々として読む人の心を執えてやまないものがある。

 

帯文 林田恒浩

 

 

 

 

<引用 六首>

さゐさゐと葉に降る雨の閑かなり白あぢさゐは誰が魂ならむ

 

疲れ兆す身にはしなくも沁みとほる夏うぐひすの透明の声

 

冥界の姉とわれとをつなぐ路爪木崎さかりの水仙を訪ふ

 

さすらひの想ひはきざす昼の月かくあはあはとわれに晩年

 

連なりて無蓋の貨車が北へゆくながく忘れてゐたる風景

 

はからずも泪こぼれき伏す夫が掌を述べて言ふ「今日もありがたう」

 


太田裕万歌集『二本目の杖』

定価:2,860円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:278頁

ISBN978-4-86629-336-3

 

遍路。

それは祈りのかたち。

祈りは、やがて詩ごころへと昇華される。

身辺日常のものたべて、まばゆい歌のかけら。

悠々と拾い集めながら、この細い透明な小道をゆくのみ。

 

 

<引用 五首>

からからと去年の若葉が風にちる今年の若葉の陽に透ける谷

 

どうぞもう好きにいきてくださいと満作が咲く冬晴れの庭

 

はぐれ雲ふたつ浮かべる山麓のまだ濡れている駅につきたり

 

袈裟、数珠と地図もテッシュも雨に濡る白ビニールの頭陀袋なり

 

光るからまれにみかける百円よ微笑みおびて咲くがごとくに

 

 


「短歌往来」2024年6月号

定価:850円(税込・送料込)

 

【特集】

発表! 

第22回前川佐美雄賞

第32回ながらみ書房出版賞

 

前川佐美雄賞

受賞の言葉

川野里子歌集『ウォーターリリー』50首抄

 

ながらみ書房出版賞

受賞の言葉

鈴木英子歌集『喉元を』25首抄

 

選考を終えて

島田修三、松村由利子、本田一弘、井坂洋子

 

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◉巻頭作品21首

雑用/森山晴美

 

◉特別作品33首

Pray for you(朝の祈り)/谷岡亜紀

ゆつくりと/池田はるみ

 

◉評論シリーズ21世紀の視座

鴎外の短歌/山本枝里子

 

◉異色対談 話術としらべの交差点

神田伯山×森本平

 

◉作品7首

藤岡武雄、三宅勇介、千々和久幸、藤井幸子、當間實光、結城千賀子、大山敏夫、坂本朝子、林三重子

 

◉作品13首

辰巳泰子、三井修、沖ななも、中西敏子、江畑實、三平忠宏、中野たみ子、松本高直、千家統子、山下雅人、三輪良子、南輝子、鷺沼あかね

 

◉作品8首

小林暁子、中山洋祐、大村誉子、村山伀、紫あかね、蒲ヶ原朱美、武藤敏春、腰山佑子、髙崎圭子、武富純一、長谷川静枝、吉沢あけみ

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

うるまの島山/伊波瞳

 

◉結社誌最新号

心の花/森屋めぐみ

 

◇連載◇

◉一ページエッセイ

「名古屋の子だがね」/島田修三

「筑摩書房『現代短歌全集」/加藤治郎

吉野の波/喜多弘樹

 

◉<歌·小説·日本語>音読、黙読その他/勝又浩

 

◉<菅江真澄の旅と歌>『えぞのてぶり』後半/豊島秀範

 

◉「首」のはなし/水城春房

 

◉<佐佐木信綱歌集『遊情吟藻』鑑賞/佐佐木朋子

 

◉<大岡博評伝>(最終回)/青戸紫枝

 

◉浪々残夢録

『源氏物語』における主語/持田綱一郎

 

◉時言·茫漠山日誌より『老友』/福島泰樹

 

◉今月の視点

山内頌子

 

◉今月の新人

国兼麻貴

 

◉新刊歌集歌書評

吉村美紀恵歌集『バベル』/生沼義朗

三井修歌集『天使領』/恩田英明

下村すみよ歌集『空色の箋』/内野光子

安斎未紀歌集『掌上動物園』/鈴木英子

西崎恭司歌集『けふの青空』/本田一弘

武田豊歌集『抱える棘』/中川佐和子

 

作品月評ー四月号より/藤野早苗

評論月評/寺井龍哉

 

全国「往来」情報

 

編集後記

 

 

 

 


石原美智子歌集『心のボタン』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:176頁

ISBN978-4-86629-333-2

 

第一歌集

 

許せぬが許すにかはる変換キー心のボタンを少しずらして

 

石原美智子さんに会うと、温かな笑顔にこちらの気持ちまで優しく温かくなる。

私だけでなく他の人もそうである。だから友だちもファンも多い。だが、石原さんが穏やかな表面と別の渾沌とした鋭い内面を当然ながら秘めていることをこの歌集は教えてくれる。「心のボタン」をいつも調節して生きている「心の苦労人」なのだとあらためて思う。彼女が苦楽を味わいながら過ごしてきた長い時間、家族とともに過ごしてきた濃密な時間に想いを致す一冊である。

                                                                                                          伊藤一彦 帯文

 

 

 

<収録歌より>

草かげに野地菊さけりひつそりとうす紫を秋に託され

 

すぎてゆく時を刻み吾亦紅(われもかう)冬には冬の姿に立てり

 

声だせば地球の向かうへ届くやう青空だけの宮崎の冬

 

我が持てる小型船舶操縦士二度しか使はぬ免状あはれ

 

同じむき同じ間隔に飛ぶ雁よ茜にそまる山の端を背に

 

 


「短歌往来」2024年5月号

850円(税込)

 

<主な内容>

◉巻頭作品21首

雪ものがたり/三枝浩樹

 

◉特別作品33首

余映/小笠原和幸

雪とアユタヤ/大森静佳

 

◉評論シリーズ21世紀の視座

短詩型韻律攷・第一章(2)/江田浩司

 

◉異色対談 神田伯山×森本平

話術としらべの交差点/第三回

 

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【特集】全国の花・植物を詠む

作品6首+エッセイ

柊明日香、林昭雄、山口明子、駒田晶子、菅原恵子、小関祐子、伊東ミイ子、熊谷富雄、田名網順子、武藤敏春、綾部光芳、久々湊盈子、藤室苑子、川田茂、佐々木伸彦、平岡和代、永井正子、片岡直子、秋元千惠子、近藤芳山、小川恵子、壷井和子、小塩卓哉、大辻隆弘、小潟水脈、魚村晋太郎、上田明、安藤直彦、萩岡良博、水本光、池本一郎、寺井淳、野上洋子、多賀陽美、上村典子、竹安隆代、兵頭なぎさ、川又和志、小橋芙沙世、奥村秀子、江副壬曳子、碇博視、鹿井いつ子、伊勢方信、植田美紀子、川涯利雄、玉城洋子

 

– * – * – * – * – * – * – * – *– * – * – * – * – * – * – * – *

 

◉作品13首

河野小百合、五十嵐順子、豊岡裕一郎、吉田直久、三枝むつみ、田中伸治、平林静代、上條素山、飯島智恵子、加藤走、小島涼我

 

◉結社誌最新号

香蘭/千々和久幸

 

◉今月の視点/大井学

 

◉今月の新人/児玉朋己

 

◉新刊歌集歌書評

香川ヒサ歌集『The quiet light on my journey』/松村由利子

大松達知歌集『ばんじろう』/松村正直

福田淑子歌集『パルティータの宙』/加藤英彦

楠誓英歌集『薄明穹』/石川美南

腰山佑子歌集『メープルの落葉』/秋葉静枝

佐藤博之歌集『殘照の港』/松澤俊二

 

 

<連載>

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、青戸紫枝、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

◉作品月評(三月号より)/崔ソハ

 

◉全国往来情報

 

◉編集後記

 

◉表紙画/谷岡暁

 

◉本文カット/浅川洋

 

 

 


「短歌往来」2024年4月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首

吊花の森/王紅花

 

◉特別作品33首

鷦鷯/島崎榮一

水仙はまだまっすぐに咲いている/佐伯裕子

 

◉一ページエッセイ

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹

 

◉評論シリーズ 21世紀の視座

桑原武夫「第二藝術論ー現代俳句についてー」/小島涼我

 

◉異色対談ー神田伯山 × 森本平

話術としらべの交差点第2回>

 

◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆

【特集】私の惹かれる風土・情景

 

作品8首+エッセイ

時田則雄、玉城洋子、黒瀬珂瀾、大口玲子、木村雅子、恒成美代子、中根誠、久我田鶴子、喜多弘樹、廣庭由利子、久保美代子、楜澤丈二、川涯利雄、山本枝里子

 

◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆

 

◉作品7首

栗木京子、小石雅夫、志垣澄幸、影山美智子、嵯峨直樹、玉城寛子、棚木恒寿、名嘉真恵美子、池原初子、佐野豊子

 

◉作品8首

堀亜紀、西田郁人、大地たかこ、近藤芳仙、谺佳久、青木カズコ、木村文子、斎藤皓一、楠田智佐美、鈴木隆夫

 

◉作品13首

大辻隆弘、青木陽子、荻本清子、小林さやか、冨樫榮太郎、藤岡成子、宮本清、高橋みずほ

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

初冬/長谷川富市

 

◉結社誌最新号

かりん/米川千嘉子

 

◉連載◉

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹、勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、青戸紫枝、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

◆追悼ー下村道子/田村広志

 

◉今月の視点/川本千栄

 

◉今月の新人/奥 武義

 

◉新刊歌集歌書評

逸見久美著『わが研究回顧への思慕』/福田淑子

外塚喬著『うたの徒行』/久保田登

上村典子歌集『アペリティフの杯』/恒成美代子

源陽子歌集『百花蜜のかげりに』/中津昌子

大村誉子歌集『大切なわたし』/和田沙都子

髙崎圭子著『文字摺の花』/鈴木英子

蒲ヶ原朱実歌集『未知なるもの』/田名網順子

 

◉作品月評/崔ソハ

◉評論月評/中西翔馬

◉全国往来情報

◉編集後記

◉表紙作品/谷岡暁

◉本文カット/浅川洋

 

 


鷺沼あかね歌集『天朗』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:196頁

ISBN978-4-86629-328-8

 

第二歌集!

 

たとえば空の青の深処へ

そっと言葉を置く。いつか、どこかで

置き去られたはずの言葉が輝きを放ち始める。

平凡な日常であっても、病む日々であっても。

すべてを歌のしらべに委ねて、命の気息を確かめたい。

 

 

 

<引用5首>

冬木の枝いつぱいに咲く雪の花あしたの空へ散りかへるべし

 

しかられて暗くなるまで歌ひたりひとり鞠つき「あんたがたどこさ」

 

オリオンの三つ星さしてありんこの行列きたと麻里ちやん笑ふ

 

反物は茜の光 ひろげれば花輪の山を染める夕焼け

 

天の河かかり星団あまたある肺の宙なるCT画像

 

 

 

 


園部みつ江歌集『命をぢかに』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:180頁

ISBN978-4-86629-329-5

第四歌集

 

 

信頼篤い二人が見つめ合う互いの眼差しに

「命をぢかに」と気づいた含羞が眩しい。

 

愛の歌集の

深く尊い味わいと出会えた。

 

御供平佶 帯文

 

 

 

 

<引用5首>

 

光背を炎(ほむら)に凝らす目にやがて七羽の火の鳥の影

 

紅葉の樹々のあはひに奥まれる多宝塔夕べの闇に呑まれぬ

 

ゆかしさの日々に募り来アヴェ・マリア終の別れをわが告げざりき

 

円柱の中ほど太く地震に耐へ大和飛鳥の寺社に伝へ来

 

あたたかき胸にうつぶすわが裡を溢れくるもの零るるままに

 


西崎恭司歌集『けふの青空』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:154頁

ISBN978-4-86629-326-4

第一歌集

 

 

世界と暮しをゆったりと短歌に抱きとめて楽しむ西崎恭司がいる。 

三枝昻之

 

人生の機微を衒わず、感情過多にならず短歌という定型詩に預けることが出来るのは同世代歌人の中では出色だろう。

渡 英子

 

たくさんの他者との関わりのなかで意外性のある自在な自己像が照らしだされている。

小島なお

 

 

 

<引用 五首>

 

出来るだけ皿を使はぬやうにして妻の居ぬ間の夕餉を済ます

 

メルケルの席を選びぬ伊勢志摩に首脳ら囲みし丸テーブルの

 

父の日に夏の帽子とささやけり幼かりし娘(こ)のねだりし如く

 

八十年戦後を生きて僕たちは一体なにを学んだのだろう

 

運命とふ配り直しの無きカード活かす他なし けふの青空

 


武田豊歌集『抱える棘』

多彩な作品が収められた歌集である。自らの人生や生活について自省し、世の在りように抗議し、また、移り変わる季節の中に草木や生活を見つめ、亡くなった身近な人達、あるいは戦争や災害で命を失った人々への鎮魂の思いを歌に託している。

 

             ― 上條雅通「解説」より ―

 

 

<引用五首>

 

草野球に鈍き動きを謗られて小さき胸に棘の残りき

 

野にあらば風と揺れ合うコスモスの花生けの中に一輪挿さる

 

旅先のモンサンミッシェルのポストより亡き子を宛名に絵葉書出しぬ

 

禁酒日の眠れぬ夜にラジオかけ零時を待ちつつ厨に立ちぬ

 

原発に使わるる石油納めしこと職退きてなお脳裏に残る

 

 


安斎未紀歌集『掌上動物園』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:172頁

ISBN978-4-86629-325-7

自ら体験した心身の苦しい状況を短歌で表現するということは、その苦悶を追体験することにほかならない。

それは生半可な精神ではできない。

これを表現せずにいられないという強靭な表現意志が必要なのだ。

その表現意志に短歌型式もまた、応えている。

その意味で安斎未紀は、まぎれもなく短歌に選ばれた人である。

短歌に選ばれた人の命がけの表現を受けとめてほしい。

 

            ー藤原龍一郎「解説」よりー

 

 

 

<引用五首>

 

とめどなく花手折りたり眼底に狂ひ回れる観覧車かな

 

病棟がま水に沈む午前零時 我が鼻犬のごとくつめたし

 

呪ふこと傷抉ることわらふこと 雨一滴の紅かれと思ふ

 

掌に象よ、麒麟よ、獅子よ歩め、ものみな小さく見ゆる星月夜

 

眠れぬを日常として暗がりに水色の蛾の舞ひ狂ふなり

 

 

 

 


「短歌往来」2024年3月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首

まる見えの空/伊藤一彦

 

◉特別作品33首

ストレート、水なし/都築直子

唯唯諾諾/外塚喬

 

◉評論シリーズ 21世紀の視座/江田浩司

 

◉異色対談

神田伯山 × 森本平

話術としらべの交差点 第一回

 

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【特集】アンケート2023年のベスト歌集・歌書

<回答者>

木村雅子、綾部光芳、青木陽子、伊勢方信、松平盟子、池本一郎、髙良真実、久々湊盈子、日高堯子、安田純生、渡英子、森山晴美、萩岡良博、小黒世茂、山下翔、桑原正紀、林和清、加藤英彦、佐藤千代子、中根誠、上田明、玉城洋子、千々和久幸、波克彦、大田美和、前川斎子

 

◆。●○◆。●○◆。●○◆。●○◆。●○◆。●○◆。●○◆。●○◆。●○

 

◉作品7首

橋田昌晴、押切寛子、磯田ひさ子、遠山景一、梓志乃、田中章義、藤田冴、結城文

 

◉作品8首

岩井幸代、市川正子、近田順子、窪川美代子、小林優子、佐藤邦子、久松洋一、椎木英輔、高橋愁、高野昌明

 

◉作品13首

美帆シボ、鈴木英子、上條雅道、平山公一、熊谷龍子、田中拓也、中西翔馬、小川恵子、反田たか子、佐竹キヌ子、河路由佳

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

山茶花と菜の花/田村元

 

◉今月の視点/水門房子

 

◉今月の新人/坊真由美

 

◉連載

島田修三、加藤治郎、喜多弘樹、丹波真人、勝又浩、水城春房、佐佐木朋子、恩田英明、青戸紫枝、持田綱一郎、福島泰樹

 

◉作品月評/崔ソハ

 

◉全国往来情報

 

◉編集後記

 

◆表紙画/谷岡暁

◆本文カット/浅川洋

 


「短歌往来」2024年2月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首

渋滞/馬場あき子

 

◉特別作品33首

鹿の子/玉井清弘

定石/今野寿美

 

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【特集】オメデトウ 辰年生れの歌人

◆作品12首

松田愼也、渡英子、野地安伯、大朝暁子、梶田順子、真中朋久、岡本育与、清水春美、片岡明、岡崎裕美子、内野光子、今井正和、藤原龍一郎、糸川雅子、佐田公子、今井恵子、石川幸雄、古谷円、水門房子、クリシュナ智子、山本枝里子、川涯利雄、秋山律子

◆作品6首

熊谷富雄、阿部尚子、藤田千鶴、安藤菫、佐々木伸彦、岡田衣代、長瀬和美、三浦武、村山千栄子、杉田伸江、小田倉量平、鈴木香代子、武田素晴、林和子、小林幸夫、大谷真紀子、海沼志那子、吉居瑞枝

 

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◉新・自然を詠む・撮る・描く/大森悦子

 

◉結社誌最新号「ヤママユ」/萩岡良博

 

◉連載

勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、恩田英明、青戸紫枝、持田綱一郎、福島泰樹、丹波真人

 

◉今月の視点/中村佳文

 

◉今月の新人/雨雨雨汰

 

◉書評

玉井清弘歌集『山水』/佐藤通雅

福島泰樹歌集『大正十二年九月一日』/谷岡亜紀

松村由利子歌集『科学をうたう』/江戸雪

小林幸子歌集『日暈』/古谷智子

中村佳文歌集『牧水の聲』/小島なお

鈴木英子歌集『喉元を』/乾遥香

久々湊盈子歌集『非在の星』/中川佐和子

桜川冴子歌集『流』/藤島秀憲

林三重子歌集『桜桃』/長澤ちづ

後藤由紀恵歌集『遠く呼ぶ声』/田村元

 

◉作品月評12月号より/崔ソハ

 

◉評論月評/中西翔馬

 

◉全国往来情報

 

◉編集後記

 

◉表紙画/谷岡暁

 

◉本文カット/浅川洋

 

 


佐藤博之歌集『殘照の港』

 

定価:1,870円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:130頁

ISBN978-4-86629-312-7

 

第一歌集!

 

観ずにはいられない、

聴かずにはいられない、

触れずにはいられない。

 

どこまでも対象に肉薄していく言葉たち。

著者の世界に対する解像度の高さによって、世界が現実以上の迫力を持って目の前に立ち上がってくる。

過ぎゆく一瞬、今という時を生き、歌うとはこういうことなのだ。

<帯文 佐佐木定綱>

 

 

 

◉引用五首

 

殘照の靜けさ。木ずれ、波の音。三笠が闇を吸ひて膨らむ

 

千年經る藥師如來の掌の生命線の斯くも短し

 

父に教はりしセミウヰンザーノツトにて謝辭を述べつるぬばたまの通夜

 

百億の稻の寢汗のにほひ立つ眞夏の横て盆地の夜明け

 

ベランダに干したるシヤツの影が伸び妻の背中をひらりくすぐる

 

 


蒲ヶ原朱実歌集『未知なるもの』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:160頁

ISBN978-4-86629-302-2

 

第一歌集。

 

いまだ見ぬものたち。

いまだに逢えぬものたち。

手探りで、素志のままに、おだやかに。

日常の向こう岸に何かが動く、何者かがささやく。

平成の三十年間を詠み継いできたかけがえのない歌物語。

 

 

<引用五首>

 

産み終へて抜け殻のわれ耳鳴りも秋の夜ふけの闇にゆだねて

 

道端の穴の底ひに幼子は見えざるものを見るにあらぬか

 

未知のもの想ふは楽し例ふれば生まれくる子の性の別など

 

惑星の如く湯舟に浮かぶ柚子自転しながら吾に近づく

 

息ひそめセージの葉陰に動かざる夏の蜥蜴の孤独思ひつ

 

 

 


香川ヒサ歌集『The quiet light on my journey』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:148頁

ISBN978-4-86629-324-0

待望の第9歌集!!

 

世界や社会を凝視しつつ、

その純粋にして旺盛な批評精神が、

いくばくかの諧謔とユーモアと、

そして深いかなしみを基層として、歌という器にぶつける。

撥ね返ってくるものはどうだっていい。

自分が他者であるために。

 

 

 

 

<引用5首>

人類は「パンツをはいたサル」であり「マスクをつけたサル」ともなつた

 

「ハッピーバースデー」歌ひつつ手を洗ひなさい心までは洗はなくていいから

 

糸瓜咲きロンドン橋は墜ちにけり 三十六歳(さんじふろく)の死九十六歳(きうじふろく)の死

 

軟水で淹れた紅茶にサンキスト・レモン一切れ酸つぱい戦後

 

一本のヒマラヤ杉が人生の記憶に立つが他の樹も立つてる

 

 

 

 


「短歌往来」2024年1月号

850円(税込)

 

◉巻頭作品21首

満艦飾/小池光

 

◉特別作品33首

散歩の二ヵ月/沢口芙美

秋より冬へ/阿木津英

 

【特集】晴れの歌

三枝昻之、米川千嘉子、都築直子、藤島秀憲、青木陽子、平山公一、松井純代、林田恒浩、久々湊盈子、外塚喬、五十嵐順子、三本松幸紀、君山宇多子、源陽子

 

◉評論シリーズ 21世紀の視座

 

短詩型韻律攷・(序)/江田浩司

 

◉作品7首

平山良明、竹安隆代、楠田立身、井辻朱美、安藤直彦、冬道麻子、丹波真人、中村節子、幸野稔、武富純一

 

◉作品13首

小山常光、いずみ司、苅谷君代、田中徹尾、狩野一男、棚木恒寿、佐藤よしみ、森部信次、宮原はな

 

◉作品8首

奥村秀子、真後和子、島内美代、小鳥沢雪江、熊谷富雄、福山祥子、今井はつ子、釣美根子、依田仁美、重田美代子、安富康男、伊藤美耶

 

 

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

真鶴半島の秋/佐波洋子

 

◉結社誌最新号

国民文学/吉田直久

 

◉今月の視点/玉井まり衣

 

◉今月の新人/大村誉子

 

◉連載

島田修三、加藤治郎、田中教子、勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、恩田英明、青戸紫枝、福島泰樹

 

◉新刊歌集歌書評

伊藤一彦著『牧水・啄木・喜志子』/大森静佳

雁部貞夫歌集『鮎』/三井修

三枝昻之著『佐佐木信綱と短歌の百年』/高良真実

柴田典昭歌集『野守の鏡』/川田茂

『成瀬有全歌集』/山下雅人

沢口芙美歌集『変若かへる』/林三重子

市川正子歌集『風越』/鈴木竹志

 

◉作品月評/崔ソハ

 

◉評論月評/中西翔馬

 

◉全国往来情報

 

◉表紙画/谷岡暁

 

◉本文カット/浅川洋

 

 

 

 


大村誉子歌集『大切なわたし』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:148頁

ISBN978-4-86629-322-6

第一歌集。

 

失ったすべての後、短歌が作者に新しい希望を与えた。

悲しみと回復の物語、

一つ一つの歌が彼女の心の声を映し出す。

新たな人生を歩む彼女の勇気を感じて欲しい

 

                   帯文 佐佐木頼綱

 

 

『大切なわたし』より5首

 

障害の身の上のこと秘めたまま生きゆく先の黙秘は難し

 

生きること数多抱える生き辛さ風薫る今皆に伝える

 

勝ち負けを問う大人にはなれなくて作業所通う障りある身の

 

夏めきて過ぎしひととせ清和なる作業所通う吾を労る

 

梅雨晴れにかかりし虹を見る吾の皆の助けに感謝し生きる

 

 


時田則雄歌集『売買川』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:178頁

ISBN978-4-86629-317-2

 

第13歌集。

 

売買川―ウリカリ、アイヌ語で捕った魚を集める所

 

春が来ればせせらぎのひびき。

白い辛夷の花が咲き、蝶やトンボが群れ飛ぶところ。

この北の大地にどっしりと深く根を張る樹。

歌う樹だ。雄々しく、野太い声で大空に向けて叫ぶ樹だ。

 

 

『売買川』より四首

 

長靴の中なる闇の薄らぎて今日が静かに動きだしたり

 

足の裏から生まれる歌のあることを知つてゐるのはポロシリカムイ

 

日溜りの石のものいふ火の匂ひ水の匂ひを漂はせつつ

 

深呼吸すれば肺腑に春の香の満ちて農魂拳に集ふ

 

 


豊岡裕一郎歌集『ネコぎらいと猫』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:186頁

ISBN978-4-86629-315-8

 

第二歌集!

 

この世とあの世との境目に、

あるいは現実と幻想の交差点に、

猫がうろついている。ぼくも同じだ。

異界のまどろみに腕を入れて、言葉たちをもぎ取る。

ぼくの世界はどこにあるのか。酩酊し、さ迷い続ける旅人。

 

 

 

<引用5首>

 

わが歩み過ぎりゆくとき猫の耳ほっそりと立つ眠りながらに

 

上を向き夜空を照らしめぐる灯はこの世の側ゆえだれも応えず

 

おんなというほのかな業(わざ)も世にありて ほそやかな肩を夏陽に曝す

 

存在のゆらぎのように陽をあびるマンホール縁の小砂の若草

 

かぎりなく偶然の景であるさびしさよ木々の罅入るよごれた空は


「短歌往来」2023年12月号

850円(税込)

 

目次より

 

◉巻頭作品21首

「コロナ」を想ふ/逸見久美

 

◉特別作品33首

唐桑産メカブ/佐藤通雅

菊世萩世/小黒世茂

 

◉評論シリーズ21世紀の視座/江畑實

 

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【特集】

題詠による詩歌句の試みー自然を詠むー

自然派宣言/高橋睦郎

プロローグ・秋/水原紫苑

千年の瀧/長谷川櫂

神のマジック/中原道夫

長瀞/内藤明

圖體/閒村俊一

涙の本意/佐々木幹郎

彼岸のあとさき/大下一真

ふるさとは/坪内稔典

ほむすび、ほしづめ、そのほのように(エスキス)/野村喜和夫

花に会いにゆく/加藤英彦

隠岐/小澤實

木は旅する/中上哲夫

更待月/秋山佐和子

ひかり/櫂未知子

::::::::::::::::::::::::::::::

 

◉作品7首

黒木三代代、桑原正紀、駒田晶子、武田素晴、本阿弥秀雄、桂保子、宮原勉、黒羽泉、永吉京子

 

◉作品13首

滝下惠子、大和志保、松森邦昭、玉井まり衣、丸山順司、吉村明美、大谷雅彦、倉石理恵

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

雲/時田則雄

 

◉結社誌最新号

歌と観照/小山常光

 

◉追悼(横山岩男)/吉田直久

 

◉作品8首

大塚亜希、野上洋子、園田昭夫、堀亜紀、野本研一、北久保まりこ、小林芳枝、秋葉静枝、永井秀幸、上條素山

 

◉今月の視点/田村元

 

◉今月の新人/貝塚薫

 

◉連載

島田修三、加藤治郎、田中教子、勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、恩田英明、青戸紫枝、持田綱一郎、福島泰樹

 

◉新刊歌集歌書

谷岡亜紀著『歌人の肖像』/恒成美代子

阿木津英著『女のかたち・歌のかたち』/江田浩司

渡辺幸一歌集『プロパガンダ史』/下村すみよ

米山髙仁歌集『令和』/千々和久幸

川野里子歌集『ウォーターリリー』/川本千栄

大塚亜希歌集『くうそくぜしき』/山本夏子

五所美子歌集『風師』/和田沙都子

岡貴子歌集『火の橋慕情』/山野吾郎

大野道夫著『つぶやく現代の短歌史』/松村正直

 

◉作品月評/崔ソハ

 

◉評論月評/中西翔馬

 

◉全国往来情報

 

◉編集後記

 

 

 


森朝男著『続 古歌に尋ねよ』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:228頁

ISBN978-4-86629-318-9

前著『古歌に尋ねよ』を継承した、珠玉のエッセー。

 

日本社会と日本人の生は、今、並々でない転換期を迎えている。こういう時にこそ、大きく遠い歴史をふり返ることが必要だ。短く読みやすい古典<和歌>を窓として、我々の<今>を抱えつつ、歴史的世界の人間たちに問を発してみよう。

 

▶▶主な項目

 

第一章 炉心溶融紀の十年

炉心露出の後に

もっと大地の方へ など

 

第二章 王朝 日本文芸の故郷

歌語という技芸

和歌の情感の成立 など

 

第三章 今 熱く学べ 日本中世

良経秋色

鴫立つ沢 など

 

第四章 色好みのモラリティ

色好みと鼻

恋と禁忌 など

 

第五章 和歌の造型と生態

和歌と古代国家

風景の成立 など

 

第六章 訪ね歩き 古歌の里々

香薬師よ、いずこ

桜田へたづ鳴き渡る など

 

 

「炉心溶融期の十年」は、高度技術時代に生きる我々の危うさと伝統的心性との関係を考える。

「王朝 日本文芸の故郷」「今 熱く学べ 日本中世」では、我々の

感性の源流と、その大変革期である中世の様相を、転換期の今日的課題に引き付けて思索する。また「色好みのモラリティ」では、今日なお変わらぬ、日本人の情緒的・美的なモラル感覚の源を究明する。・・・

 

▶▶著者について

1940年生まれ。早稲田大学文学部および大学院文学研究科を卒業・終了。専攻は和歌文学・日本古代文学。博士(文学)。フェリス女学院大学名誉教授。

 

 


鈴木英子歌集『喉元を』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:176頁

ISBN978-4-86629-3141

待望の第五歌集!

 

月島、勝どき橋、佃、晴海。

そこは東京の異界、作者の産土の地。

現実をそのままに受容し、あらんかぎりの思いをこめて、娘に、母に、すべての日常の中ですれ違ってきた人々に。

あかあかと血の夕映えを吐き続ける。心が震える。歌が顫える。

 

 

『喉元を』より五首

 

桜さくら戦後をふぶき一本の樹命、寿命を迎えるらしき

 

セルロイドみたいな声だ 本当に愛しているのは他人ではない

 

身の内に積もる憂いをわたくしも春に噴くかな春を噴くかな

 

われの手がはるか武将の太首を刎(は)ねたることのなきとは言えず

 

わたしのなかの鍾乳洞が喉元を過ぎたしずくを湛え続ける

 

 


「短歌往来」2023年11月号

定価850円(税込)

 

◉巻頭作品

五里霧中/高野公彦

 

◉特別作品

秋の霞~筑紫・肥前行~/奥田亡羊

ハーフムーンの風/梅内美華子

 

◉評論 21世紀の視座

現代短歌における「われ」と「きみ」の位相/柾木遙一郎

 

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【特集】アフターコロナ禍のハードワーキングを詠む

〔システムエンジニア〕大井学

〔大学事務職員〕後藤由紀恵

〔精神科医〕松岡秀明

〔大学准教授〕桜川冴子

〔中小企業の海外展開アドバイザー〕梅原ひろみ

〔財団職員〕服部崇

〔眼科醫〕米山髙仁

〔新宿ゴールデン街Bar十月〕くぼたかずこ

〔図書館専門員〕島ゆり

〔豆腐店〕城俊行

〔クリニック院長〕伊藤祐風

〔農業〕水本光

〔商社勤務〕富見井高志

〔珈琲豆専門店販売事務〕松浦彩美

 

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◉作品7首

雁部貞夫、藤原龍一郎、河野小百合、大河原惇行、久山倫代、秋元千惠子、小寺三喜子、千家統子、髙安勇、加藤孝男、下村すみよ

 

◉作品13首

御供平佶、大森悦子、吉濱みち子、青山仁、間ルリ、渡辺泰徳、松谷東一郎、山内頌子、ファブリ

 

◉作品8首

杉山みはる、谺佳久、深山嘉代子、白倉一民、池田晴子、斉藤真伸、山下和代、高橋美香子、内藤賢司、森みずえ

 

◉新・自然を詠む・撮る・描く

賢治を探す/山口明子

 

◉結社誌最新号

新日本歌人/小石雅夫

 

◉今月の視点/浜口美知子

 

◉今月の新人/綿田友恵

 

◉連載◉

島田修三、加藤治郎、田中教子、勝又浩、豊島秀範、水城春房、佐佐木朋子、恩田英明、青戸紫枝、持田綱一郎、福島泰樹

 

◉新刊歌集歌書評

坂井修一歌集『塗中騒騒』/河野美砂子

横山季由歌集『唐鬼』/喜多弘樹

松平盟子著『与謝野晶子の百首』/久々湊盈子

布々岐敬子歌集『野に還りゆく』/平山公一

橋田昌晴歌集『虹立つ』/君山宇多子

松森邦昭歌集『しゃれこうべの歌』/松岡秀明

丸山順司歌集『鬼との宴』/森山晴美

玉井まり衣歌集『しろのせいぶつ』/魚村晋太郎

 

◉作品月評/崔ソハ

◉評論月評/中西翔馬

◉全国往来情報

◉編集後記

 

 

 

 


林三重子歌集『桜桃』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:184頁

ISBN978-4-86629-308-0

こころの裡にひろがる街。

さびしい光の街並み。

その光をそっと掬い取るように歌を詠み継ぐ。

 

たとえば単調な日常の風景や人々の暮しなどに、豊かで純粋な詩情を注ぐ。それが歌のかたちと信じつつ。

 

 

 

 

『桜桃』より五首

 

小さなる脇屋根にさへ瓦あり雪積む村の人のゆたけさ

 

ひそやかな恋のごとくに開きゐる茗荷の花のうすき黄の花

 

潮鳴りを聞きたしと日々に思へども今朝は鴉のこゑを聞くのみ

 

きさらぎは優しく生きむ青空の隈なく光りて北の風吹く

 

柿若葉青葉になりて過ぎながら硬くなりゆく思考さびしむ

 

 

 


高野昌明歌集『まはからびんか』

定価:2,640円

判型:四六判並製カバー装

頁数:204頁

ISBN978-4-86629-313-4

 

第三歌集。

 

道のり遠く 

時こそ長けれーーー。

 

 

並々ならぬ歌への執心。古きに学び、定型のしらべを感受していく。

さらば、ともに、おおいなる祝福を送ろう。

前方から聴こえてくる、古典という木霊に。

 

 

 

『まはからびんか』より五首

 

ぬばたまの夜長を鳴けよ秋の虫さらば嫁来む汝れこそ知らね

 

スーパーに一人男のカート押す姿増したるこの十年余り

 

春の雨かすかに降るを傘に聞き花朝市の主を待ちゐつ

 

弁当の投げ捨てられし空箱はしばしばなれば人の形代

 

仰ぐべき梢に花の咲かずんばひかりなき根の思ひや果てむ

 

 


『御供平佶歌集 全四冊』平成30年度埼玉県歌人会賞受賞!!