19日 2月 2011 宇留野むつみ歌集『父のマント』 満州の広野と思う今朝の夢父のマントにもぐりていたり たぐりゆく記憶の底につねにある父のぬくき掌母のさびしさ 満州国の崩れゆきし日ひまわりが照明弾なる光に浮きぬ 子を負いてひとかたまりの影となり雪夜を歩みし記憶がかえる 大きな父の「マント」。 愛情深い父母の姿。 満州国の終わりの日のひまわり。 幼い心にくっきりと刻まれた愛と戦争の記憶がうたわれている。米川千嘉子(帯文より) 46版上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, 2010, う