中島彰代歌集『塩をもすこし』

大和野の陽につつまれて待ちをればちやんちやん祭りの列近づきぬ

我が内に母は生きいて厨辺に問へば応へて塩をもすこし

 

家族中心に中島彰代さんはいる。温かな湯気を立てながら、夫や子や孫たちを抱きしめる。

そこが、古都奈良であっても東京であっても、ニューヨークやヨハネスブルグであっても変わらない。

久我田鶴子跋文より

 

46版上製カバー装 2,520円•税込