01日 8月 2011 小田倉玲子歌集『夕凪の時』 吾を呼ぶ姑が振りいる鈴の音がきこえるような夕凪の時 血縁の中にひとすじの道ありて焼香の順しづかに移る 静かな夕凪の時間は他界を垣間見せてくれる。 姑が鈴を振り私を呼ぶ。 もうこの世にいないはずの姑の鈴音が。 病い、老い、看取り、別れ。さまざまな日常の事柄も作者の心の浄化によって豊かな美の形象へと帰られてゆく。 四六版上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, 2011, お