十二センチのピンクの靴が玄関より消えてふたたび二人の暮らし
寒空に虹かかりたり、修羅われに、光見よとて虹かかりたり
月の地平を昇る遊星瑞瑞し、秋田の雪も銀に光るか
ホスピスの患者のことを老医師は語らんとして、ふいに泣きたり
短歌の師木俣修先生や荒谷皓先生、それに仲間からは動植物や大自然の現象、たとえば花の名や季節の微妙な変化のことなどをどんなに教えてもらった事でしょう。
まとめて言えば皆様の繊細な感受性や知性が私のような者の心を培って下さったのです。ー著者あとがきより
46版上製カバー装 2300円•税込