21日 9月 2011 大野利夫歌集『比企の嵐山』 ひとつ神のゆえに戦ふ民ならむわれら千万の神神を持つ 禁圧を受けしたばこの受難史に平成を加ふ路上禁煙 背嚢に紙の碁石をひそませていくさの海を渡りゆきにき 理に叶ふ新語と思へど整はぬリズムに困る「満地球」とは よき処みせむが悪手間もなくに頭を下ぐる碁石を返して 著者の「游石」その人は、何を識り何をする人か。 広く、奥深く、とてつもない大きさ。 その存在の凄さと『比企の嵐山』で存分に出会えることだろう。 御供平佶 A5版上製カバー装 2835円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, 2011, お