20日 2月 2012 西澤惠子歌集『各駅停車』 留守宅の門扉のわきに犬槙が衛兵のごとまっすぐに立つ 一人降り二人降りして初夏の午後くつろぎ漂う各駅停車 娘との喧嘩の後のショッピング拘りつつも連れだって行く 亡き父が庭隅に植えし山紅葉巨木となりて影を作れり 橋の上にシャッターチャンスを持つ人の肩に桜の花びらの散る 槙は隙間なく葉を茂らせ、枝を伸ばす。 まさに衛兵のごとくまっすぐに立ち、内の様子は隠れて見えなくする。 晋樹隆彦•序より 四六判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, に, 2012