27日 11月 2012 笹井水輪歌集『ふうせんかずら』 恩寵の七つひかりも十字架も負わず七十路ふうせんかずら 高原のここな小径の舗装され今年梅鉢草を見かけず 鼻寄せて猫がペン先嗅ぐからに吾も嗅ぎしがくぐわしからず どの歌にもかならず見所がある。ともかく機敏俊敏、 才気煥発のきびきびとしたリズム感と、現実を見る ほろ苦い視線とがないまざって、対象との距離が余 裕を生み出し、そこに軽い笑いが生まれ出るのである。 ーー阿木津英 跋より 46判上製カバー装 2730円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, さ, 2012