18日 2月 2013 安井はる歌集『浜昼顔』 九十九里の潮騒の音に揺らぎつつ浜昼顔の淡き花咲く 風に鳴るくぬぎ林の日のぬくむ落葉踏みつつ人思ひをり おほよそは波の終れる位置にして砂浜の上に海藻乾く ふるさと九十九里の海鳴り。荒ぶる海の声を聴く。 初夏、うす紅の花を咲かせる浜昼顔。 その花に慣れ親しんだ幼年期の記憶が育て続けた歌ごころは、静かで気品ある写生歌のまことを追求してやまない。 四六判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記