17日 5月 2013 遠山昌子歌集『花の崩落』 ふるふると咲きつづけゐし芍薬のあえかに白き花の崩落 黒揚羽するりと逃げて吾が指に三日月紋の長く消えざり 登志夫選の歌評は詩篇と思ふ夜。匂はぬ言葉が辞書に睡れる 遠からずわが骨拾ふをみなごの若き鎖骨のうす青く透く 赤ちゃんをみどりごと呼びみどりなす黒髪といふ みどりはいのち 先師•前登志夫の下で歌学びして16年。 その豊かな詩的時間の中で、 じっくりと磨かれた心と感性が語りかけてくる。 崩落とは天空へ向かって上昇する垂直の飛翔だ。 四六判上製カバー装 2730円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記