04日 9月 2013 米山高仁歌集『紫煙のゆくへ』 春の空肺癌病みし父の吐く紫煙ゆるゆる立ち上がり■る 春の野に野蒜摘みゆく老いし父は肺癌の身に紫煙くゆらす 病院に駆けつけたれどはや既に父旅立ちぬかの黄昏の國 白内障を手術せし人は夏空の青さ沁み沁み吾に語りぬ 雪残る安達太良山に眼を休む茂吉歌集を膝に開きて 医家であった厳父の闘病中の思い出を中心として、医師としての日々の生活を詠んだ作品集である。雁部貞夫 四六判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記