07日 10月 2013 杉田伸江歌集『葛の花穂』 嵐過ぎ打ち伏す草の茂みより葛の花穂ははや立ち上がる 都わすれの花咲く庭に一人立つうす紫の好きだった夫 コンクリートを打つ夜の雨かそかなり耳そば立てて聞く春の音 台風の去った後か、秋雷の後の晴れた秋日であろうか。 葛の花穂はいつのまにか紫紅色をのぞかせ、 蝶形をさらしているではないか。 四六判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記