14日 11月 2013 町田勝男歌集『寂さびと一人旅』 しろがねのつらなるはるか向かうには女(め)の神の棲む雪の蔵王が 鋭角の冬の木立にしづみゆく大き日の輪のあかね 色をかへゆく 梓川はあをさもあをし雪解水の瀬おとすがしく時にうづまく自在 まなかひの秩父の山の蒼ければ、雪ふるきざし吹く風も凍む 湧きあがりながるる雲はたまたまに人のかたちとなりてくづるる 真実寂しく抱きつつ なにを求めんと杣たどる 真実むなしきものならば みちのくの山にきて 寂さびとものおもう 四六判上製カバー装 2730円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, ま