09日 12月 2013 宮間ミエ子歌集『ふうかし』 「ふうかし」と呼ぶ古里の浅蜊汁貝殻音たつ母の思い出 難病の夫が殺せと荒む日の黙してわれは米を研ぎおり 取れそうで取れない高さもどかしく夕焼色の烏瓜ゆる 夫看取るための退職明日からの見えぬ不安は神にゆだねる 決めかねる事を思いて乗る電車中吊り広告ゆらりとゆれる 「ふうかし」という歌集名。浅蜊汁の味噌汁のことだという。木更津では戦前戦後、いくらでも浅蜊が獲れたとうかがった。語源はよく分からないという。…晋樹隆彦•跋より 四六判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, み