23日 2月 2014 森屋めぐみ歌集『猫の耳』 部屋の隅に離れて眠る猫の耳ときどき我を確かめている 雷鳴にゾワリと全身逆立てて立ち上がりたり二匹の猫は 真昼間のゴールデン街毛繕いする猫以外動くものなし 端無くも幽明界を異にして父と真昼の雨を見ている 作者の猫の歌の特色は、猫をよく見て、よくよく観察していることである。猫好きの人は、猫の写真集だけではなく、猫のエッセイ、猫の短歌まで愛読すると聞く。この歌集は、猫好きの人たちに愛読されることになるだろう。 佐佐木幸綱•跋より 四六判上製カバー装 2500円•税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, も