◉巻頭作品21首
風を捨てたり/前田康子
◉特別作品33首
水を汲む人/ 谷岡亜紀
デブリ/大辻隆弘
■評論 二十一世紀の視座
佐佐木信綱 そのとき四十一歳にして、/藤島秀憲
一ページエッセイ
落書帖一冊の白秋全集/大島史洋
酔風船 埋草稼業/千々和久幸
折口信夫、一九四五•七•二六/上野誠
[特集]平成の名歌集を選ぶ
窪田章一郎歌集『定型の土俵』/ 大下一真
斎藤史歌集『秋空瑠璃』/ 沢口芙美
岡部桂一郎歌集『一点鐘』/ 中地俊夫
馬場あき子歌集『ゆふがほの家』/ 米川千嘉子
辰巳泰子歌集『紅い花』/ 福島久男
千代國一歌集『師の花 吾が花』/ 御供平佶
前登志夫歌集『野生の聲』/ 清田由井子
佐藤志満歌集『身辺』/ 秋葉四郎
渡辺松男歌集『きなげつの魚』/ 久我田鶴子
奥田亡羊歌集『亡羊』/ 小見山輝
米川千嘉子歌集『滝と流星』/ 黒木三千代
山田富士郎歌集『アビー・ロードを夢みて』/ 今野寿美
水原紫苑歌集『客人』/ 林和清
渡辺松男歌集『きなげつの魚』/ 河野美砂子
吉川宏志歌集『青蟬』/ 杜澤光一郎
大口玲子歌集『トリサンナイタ』/ 黒岩剛仁
上江洲慶子歌集『想思樹の譜』/ 平山良明
渡辺松男歌集『蝶』/ 春日いづみ
藤田世津子歌集『反魂草』/ おの・こまち
◉作品八首
沿線風景/朝井恭子
汚染土に雪/栗崎耕三
白きワイシャツ/荒井治子
オキナワ 米軍キャンプ/當間實光
風に流れて/内野潤子
そしてそれから/早野英彦
追憶/菊地富美子
時局/楜澤丈二
角筈物語/くぼたかずこ
使命問う春/沢木奈津子
還りゆく日/蓮見安希
山躑躅/小木宏
◉作品十三首
水明り花明り/外塚喬
西游記/石田容子
春をあゆむ/柳宣宏
貼紙はづす/小潟水脈
心地を晴らす/寒野紗也
春の姿体/三宅徹夫
椿の闇/久保とし子
詩作について/甲村雅俊
◉作品七首
春の訪れ/山名康郎
巴旦杏/大塚布見子
大凧まつり/武田弘之
耳/山埜井喜美枝
水の使者/安森敏隆
回顧七十年/市川敦子
舟のゆくえ/松村正直
杉の香/斎藤佐知子
足利学校/金子正男
雀/久々湊盈子
■連載ー時言・茫漠山日誌より
杉並/福島泰樹
■連載ー浪々残夢録
ヒロシマ・ナガサキの後に歌を詠むことは野蛮か?竹山広・その四/持田鋼一郎
■連載ー歌の遠近術
季語は凌辱された・続 /佐藤通雅
■連載ー百人一首の歌人たち
「恋すてふ」の歌、「須磨の浦波」の歌ー壬生忠見の歌二首/久保田淳
■連載ー短歌の近代
大和田建樹の新体詩の戦略/島内景二
■連載ー編集者の短歌史
『晶子全集』と一九年会/及川隆彦
◉今月の新人ー作品5首
街の名を呼ぶ/山田成海
■新刊歌集歌書句集評
加藤治郎歌集「噴水塔」/三枝昻之
森朝男著「読みなおす日本の原風景」/小塩卓哉
永田和宏著「人生の節目で読んでほしい短歌」 /志垣澄幸
𠮷野裕之歌集「砂丘の魚」 /角宮悦子
釣美根子歌集「はぐれ鳩」 /長澤ちづ
森本平歌集「讒謗律」 /山下雅人
高橋みずほ歌集「ゆめの種」 /後藤恵市
鈴木みさ子歌集「花韮の白」 /青木春枝
■今月の視点 世代さまざま/森川多佳子
■連載 歌誌漂流/鈴木竹志
■作品月評ー五月号より/真中朋久
■評論月評/岩内敏行
■全国〝往来〟情報
■編集後記
表紙写真/鈴木勉
本文カット/浅川 洋