短歌往来2015年7月号

◉巻頭作品21首

 風を捨てたり/前田康子


◉特別作品33首

水を汲む人/ 谷岡亜紀

デブリ/大辻隆弘



■評論 二十一世紀の視座

 佐佐木信綱 そのとき四十一歳にして、/藤島秀憲


一ページエッセイ

 落書帖一冊の白秋全集/大島史洋

 酔風船 埋草稼業/千々和久幸

 折口信夫、一九四五•七•二六/上野誠


[特集]平成の名歌集を選ぶ

 窪田章一郎歌集『定型の土俵』/ 大下一真

 斎藤史歌集『秋空瑠璃』/ 沢口芙美

 岡部桂一郎歌集『一点鐘』/ 中地俊夫

 馬場あき子歌集『ゆふがほの家』/ 米川千嘉子

 辰巳泰子歌集『紅い花』/ 福島久男

 千代國一歌集『師の花 吾が花』/ 御供平佶

 前登志夫歌集『野生の聲』/ 清田由井子

 佐藤志満歌集『身辺』/ 秋葉四郎

 渡辺松男歌集『きなげつの魚』/ 久我田鶴子

 奥田亡羊歌集『亡羊』/ 小見山輝

 米川千嘉子歌集『滝と流星』/ 黒木三千代

 山田富士郎歌集『アビー・ロードを夢みて』/ 今野寿美

 水原紫苑歌集『客人』/ 林和清 

 渡辺松男歌集『きなげつの魚』/ 河野美砂子

 吉川宏志歌集『青蟬』/ 杜澤光一郎 

 大口玲子歌集『トリサンナイタ』/ 黒岩剛仁

 上江洲慶子歌集『想思樹の譜』/ 平山良明

 渡辺松男歌集『蝶』/ 春日いづみ

 藤田世津子歌集『反魂草』/ おの・こまち


◉作品八首

 沿線風景/朝井恭子

 汚染土に雪/栗崎耕三

 白きワイシャツ/荒井治子

 オキナワ 米軍キャンプ/當間實光

 風に流れて/内野潤子

 そしてそれから/早野英彦

 追憶/菊地富美子

 時局/楜澤丈二

 角筈物語/くぼたかずこ 

 使命問う春/沢木奈津子

 還りゆく日/蓮見安希

 山躑躅/小木宏


◉作品十三首

 水明り花明り/外塚喬

 西游記/石田容子

 春をあゆむ/柳宣宏

 貼紙はづす/小潟水脈

 心地を晴らす/寒野紗也

 春の姿体/三宅徹夫

 椿の闇/久保とし子

 詩作について/甲村雅俊


◉作品七首

 春の訪れ/山名康郎

 巴旦杏/大塚布見子

 大凧まつり/武田弘之

 耳/山埜井喜美枝

 水の使者/安森敏隆

 回顧七十年/市川敦子

 舟のゆくえ/松村正直

 杉の香/斎藤佐知子

 足利学校/金子正男

 雀/久々湊盈子



■連載ー時言・茫漠山日誌より

 杉並/福島泰樹


■連載ー浪々残夢録

 ヒロシマ・ナガサキの後に歌を詠むことは野蛮か?竹山広・その四/持田鋼一郎


■連載ー歌の遠近術

 季語は凌辱された・続 /佐藤通雅 


■連載ー百人一首の歌人たち

 「恋すてふ」の歌、「須磨の浦波」の歌ー壬生忠見の歌二首/久保田淳


■連載ー短歌の近代

 大和田建樹の新体詩の戦略/島内景二


■連載ー編集者の短歌史

 『晶子全集』と一九年会/及川隆彦


◉今月の新人ー作品5首 

 街の名を呼ぶ/山田成海



■新刊歌集歌書句集評

 加藤治郎歌集「噴水塔」/三枝昻之

 森朝男著「読みなおす日本の原風景」/小塩卓哉

 永田和宏著「人生の節目で読んでほしい短歌」 /志垣澄幸

 𠮷野裕之歌集「砂丘の魚」 /角宮悦子

 釣美根子歌集「はぐれ鳩」 /長澤ちづ

 森本平歌集「讒謗律」 /山下雅人

 高橋みずほ歌集「ゆめの種」 /後藤恵市

 鈴木みさ子歌集「花韮の白」 /青木春枝


■今月の視点 世代さまざま/森川多佳子

■連載 歌誌漂流/鈴木竹志

■作品月評ー五月号より/真中朋久

■評論月評/岩内敏行

■全国〝往来〟情報

■編集後記


表紙写真/鈴木勉

本文カット/浅川 洋