25日 3月 2016 梅本武義歌集『仮眠室の鳩』 誤爆なぞ当然のこと見つつ注す目薬さえもまともに落ちず 明らかに我も要らざる一人なりリストラ策を練りつつおれば ひよどりの遠啼く夕べ腕を振り脂肪燃焼志願者歩む 山畑に竹を燃やせば谺して火遊び好きの孫ら駆け来る 洗濯物干す妻どこか若く見ゆ貴重なるかなこの窓の位置 梅本さんの歌にはどことなくユーモアがある。客観的に自己をみる姿勢が戯画的な表現につながるのか。この余裕、大人の男を感じさせる。「大人の男歌」である。 久我田鶴子・跋より 四六版上製カバー装 2400円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, う, 2016