短歌往来016年5月号

◉巻頭作品21首
平成挽歌/篠弘

 

◉特別作品33首

春の錯覚/百々登美子
オリンピアド断章/ 秋葉四郎

▪︎一ペジエッセイ
落書帖 土屋文明の歌/大島史洋
酔風船 おろかな夢/千々和久幸
花和尚独語 藤の花・紫の雲/大下一真

■評論 世紀の視座 歌の根柢/清田由井子

[特集]若菜摘む春のうた

 ◉作品八首+エッセイ
 舌を嚙む/安田純生
 花と青空/川野里子
 春の封書/桑原正紀
 三月生まれ/五十嵐順子
 母よ、乳母車押せ/田村広志
 かたかごの花/久々湊盈子
 北帰行/田中拓也
 こんなところで/南 鏡子
 かりんの芽/村松秀代
 薄くれない/嵯峨直樹
 樒の花/熊谷龍子
 ジャンプして 春/仲程喜美枝
 しろき噴泉/森山良太
 物思ひ/廣庭由利子
 たばこ屋橋/今井千草
 母の早蕨/山野吾郎
 一歳間近/鈴木英夫
 小さき水明り/永吉京子
 やちぶきの花/三澤吏佐子
 花はなし/佐久間章孔

◉作品七首
 焚火/岩田 正
 年月の声/大和類子
 すかすかの街/波汐國芳
 ほろびてゆかむ/大竹蓉子
 夜の電車/水野昌雄
 痕跡/香川ヒサ
 老々介護/田野 陽
 人工関節/市川正子
 樹の芽の呟き/山本 司
 袖振草/比嘉美智子
 文旦/野地安伯

◉作品八首
 本埜村の白鳥/東野典子
 冬の歌/西田郁人
 らふそく灯る/中村雅子
 妻/三平忠宏
 かすかに揺れる/冨岡悦子
 地球年代記/前田 宏
 めのう色の/村山千栄子
 去年を思ひ起せば/岩井鑛治郎
 親善/袴田ひとみ
 佐久間にて/鈴木利一
 輪/塚田沙玲
 みはらし/早野英彦
 日月抄/香川テル
 ジュラ紀の雨/武富純一
 夕影/高野しずえ
 呼出し/村山伀

■追悼堀江典子 西欧詩風味の歌/水城春房

 

■連載百人一首の歌人たち 懐旧と述懐と/久保田淳

■連載浪々残夢録 柳田國男と和泉式部/持田鋼一郎
■連載時言・茫漠山日誌より 夢の相続/福島泰樹
■連載メロディアの笛Ⅱ/渡英子

■連載短歌の近代 若山牧水と『伊勢物語』/島内景二

■連載編集者の短歌史 吉本隆明と寺山修司/及川隆彦
◉今月の新人作品5首 春と機序/睦月都

■今月の視点 湧き水/大久保壽美

■連載 歌誌漂流/鈴木竹志

■新刊歌集歌書評
福島泰樹歌集『空襲ノ歌』/三枝浩樹
山村泰彦歌集『六十余年』/小柳素子
花山多佳子著『森岡貞香の秀歌』/森川多佳子
大野道夫歌集『秋意』/松村正直
江戸雪歌集『昼の夢の終わり』/古谷智子
『みやざき百人一首』/大松達知
坪内稔典著『四季の名言』/酒井佐忠
山田航編著『桜前線開架宣言』/岡崎裕美子
寺尾登志子歌集『奥津磐座』/三原由起子
駒田晶子歌集『光のひび』/齋藤芳生
髙山美智子歌集『春を呼ぶ風』/志垣澄幸
岩井幸代歌集『アダムとイヴの手』/大熊敏夫
岡一輻歌集『狂詩曲』/森水晶
髙橋淑子書歌集『うつし世をともに在りたるもろもろへ』/前川斎子

■作品月評三月号より/沢口芙美
■評論月評/田中教子
■全国〝往来〟情報
■編集後記


表紙画/高橋千尋
本文カット/浅川 洋