「文学は手作り」という岩田正の一貫した思想と生き方、そして歌ー。
あまたのカロンと歌集をひもとき、ともに歩んで来た長い道のりを顧みながら、その味わい深い歌の世界に分け入ってゆく。
私にとってこの本は立ち直るための大切な一冊である。
歌に関わり始めたときから先生と呼んできた。その岩田正のことをボチボチと書き継いだのがこの一冊である。
これは私自身のために私に書いた本なのである。書き継ぐことによって、私自身が療養の鬱陶しさから幾分立ち直れたのだった。 あとがきより
四六版並製カバー装 2500円・税別