◉巻頭作品21首
火事彦の歌/伊藤一彦
一ページエッセイ
遠い人、近い人 空色の瞳/島田修三
酔風船 分の効用/千々和久幸
花和尚独語 一枝の木槿の話/大下一真
◉特別作品33首
黄色い月/時田則雄
夏の湿り/ 佐伯裕子
■評論 世紀の視座 海の泪の向こうへ/加藤英彦
[特集]黒南風のうた 白南風のうた
◉作品十首+愛誦歌一首
風 野/清田由井子
白南風として/浜田康敬
薫 風/松川洋子
風車/伊勢方信
素 足/佐藤孝子
無人駅/岩井謙一
時のあはひを /三輪良子
朝 市/久山倫代
三百の船/川涯利雄
梢に光/小川佳世子
草 巣/南 鏡子
花の咲く庭/小谷博泰
風に吹かれて/仲程喜美枝
黒南風のころ/小泉桄代
水 音/田中教子
大地震以後/塚本 諄
◉作品七首
またも遭ふ/竹村紀年子
日 日/板宮清治
約束はなし/小島ゆかり
釣り忍/高久 茂
斜めの雪渓/結城 文
伝へむ子らに/真鍋正男
吹っ飛ばせ/光本恵子
翔け去りゆけり/大塚寅彦
忘れ草/小柳素子
同 志/古屋正作
北 上/中根 誠
さくらの子供/梅内美華子
◉作品八首
海のほとりの月読の神/小寺三喜子
いよよ華やぐ/森川和代
法の重み/今井正和
北を指す/君山宇多子
庭すみのさくら大木/永井秀幸
睡 房/大西久美子
縮みゆく老い/依田 昇
水の路/小林敬枝
空を飛ぶとき/高橋まさを
みさご/楜澤丈二
ふるさと高松 /高橋美香子
戦中派老ゆ /藤田耀子
力 士 /村山 伀
■新連載ー世界を読み、歌を詠む 楽しみと苦しみと/坂井修一
■歌人回想録ー安藤美保
小歴/武藤康史
安藤美保のうた50首抄/清水あかね
訂正しておきたいこと二、三/武藤康史
■連載ー結社の顔 みぎわ/河野小百合
■連載ー〈歌・小説・日本語〉 三拍子言語と四拍子言語/勝又浩
◉今月の新人ー作品5首 風、光る/矢澤愛実
■今月の視点 高齢化日本の新化/櫟原 聰
■連載ー浪々残夢録 遊行婦女たちと大伴親子・その一/持田鋼一郎
■連載ー時言・茫漠山日誌より 飯田義一死す/福島泰樹
■連載ー編集者の短歌史 職業の歌人の企画/及川隆彦
■連載ー歌誌漂流/鈴木竹志
■連載ーメロディアの笛Ⅱ/渡英子
■連載ー若い短歌作者へ 茂吉からの手紙 青年哀草果への直言/秋葉四郎
■新刊歌集歌書評
佐藤通雅歌集『連灯』/本田一弘
三枝浩樹歌集『時禱集』/香川ヒサ
坂井修一歌集『青眼白眼』/三枝浩樹
大辻隆弘歌集『景徳鎮』/魚村晋太郎
糸川雅子著『詩歌の淵源 ―「明星」の時代』/米川千嘉子
大辻隆弘講演集『子規から相良宏まで』/藤原龍一郎
大原葉子歌集『だいだらぼふ』/さいとうなおこ
南 輝子歌集『WAR IS OVER !百首』/石川幸雄
寺島博子著『葛原妙子と齋藤史』/寺尾登志子
三宅勇介詩集『亀霊』/江田浩司
石井喜久子歌集『更紗石』/山野吾郎
■作品月評ー五月号より/一ノ関忠人
■評論月評/高木佳子
■全国〝往来〟情報
■編集後記
表紙画/黒沢忍
本文カット/浅川 洋