ひとひらの蓮の花びら水に散りうすくれなゐの小舟となりき
朝まだき人影のなき園内の回転木馬みな宙に浮く
木もれ日のなかをわが影歩みをり我をはなれし人のごとくに
雪の上に赤き椿の一弁が命あるかに輝きてあり
何ものにもしばられることなく、気ままに自分の思うままに感じたままに短歌作りに励んでいます。作品の出来不出来は別にして、短歌を作る過程が楽しみです。夢中になって自分の描きたいことをいかに表現したらよいのか、推敲をかさねることは苦しいけれども楽しいことでもあります。 ――あとがきより
四六版上製カバー装 2500円・税別