清田由井子著『歌は志の之くところ』

いのちと自然、社会とのかかわりの中で、

歌を詠むとはどういうことなのか。

その根柢をつねに問い続け、成熟していく心と思想を、

火の国阿蘇から発信し続ける、渾身の歌論。

歌とは述志の文学である。

 

<本書・目次より>

抒情としての今日性

前衛歌人のメモワール

否定から肯定の思想へ

いかにあるべき女歌

うたは「訴え」―豊饒の涙をつづる―

黒の彼方

歌の根柢―八十年前の雪―

魂の原野―福島泰樹論―

ひそかなる花野の闘い―安永蕗子論―

いさちる渚の歌人―谷川健一論―