歌の始原から現代を問う!
「・・・春の目ざめと同様な、一つの覚醒を暗指してゐる。」(茂吉)
今日、我々が目指すべき新しい芸術としての短歌は、茂吉の改革と斬新、またその他の先人の意識を振りかえることが、一つの鍵であるように思う。
ー「はじめに」より
◆目次◆
はじめに
第Ⅰ章 現代短歌の混沌
第Ⅱ章 先人の創造
第Ⅰ節 斎藤茂吉 伝統とおモダニズムからの創造
第Ⅱ説 若山牧水『万葉集』の「死」からのひらめき
第Ⅲ説 折口信夫と前登志夫
第Ⅰ項 折口信夫(釈迢空)の秀歌観
第Ⅱ項 前登志夫の古語使用
Ⅰ「われはなりてん」考
Ⅱ「忘れぜらめや」考
第Ⅲ章 現代短歌語抄
第Ⅰ節「行けり」考
第Ⅱ節「あぎとふ・あぎと」考
第Ⅲ節 短歌の旧仮名表記考
あとがき
判型:四六判上製カバー装
頁数:188頁
定価:2500円(税別)
ISBN 978-4-86629-108-6