家族と甲斐の山をやさしく見守る著者の渾身の第三歌集。
『甲斐が嶺の空』より6首
幼き日の母の言の葉「神様が見ていらつしやる」を今も心に
「母さんのババロア旨かつたな」正月を炬燵に子らは幼き日言ふ
コアラ抱く夫の笑顔よこの後もこの平穏の日々続けかし
空襲の解除に仰ぐ東の空真赤に染めて甲府炎上
お や ま
台風がことなく過ぎし朝々に交す挨拶「富士山のお陰」と
間の岳、駒、八ヶ岳、富士の峰我ら守らるこの山々に
判型:四六判上製カバー装
頁数:196頁
定価:2500円(税別)
ISBN978-4-86629-099-7