判型:A5判上製カバー装
頁数:216頁
定価:2600円(税別)
ISBN978-4-86629-146-8
第二歌集!
社会事情や歴史的背景を踏まえつつ、そこに住む人に寄り添って
自らの肌で感じたことを自分の言葉で表現して詠う。
これからも濃やかな感受性を大切に思索しつつ行動し、
歌をふかめてゆかれるに違いない。
ー長澤ちづ「跋」より
鍾乳石のような柱が立ち並ぶ天才ガウディの天上の森
波荒き三月の海母の眼を背に受けつつ故郷を出づ
故郷の春の祭を伝へゐる画面の奥に広がる少女朝
みどりごの絶えずうごかすこの柔き手に握らすな銃といふもの
往来の音が潮騒に変はるところ此処より吾の海が始まる