判型:四六判並製カバー装
頁数:208頁
定価:2,400円(税別)
ISBN978-4-86629-173-4
手紙は私信である。本来は世に出るものではない。
だが、直情であり、赤裸々であるがゆえに作歌の本質が覗く。
心のありよう、文学に対峙する真の姿勢が
巨大な火焔となって、メラメラと創造の虚空へ立ち昇る。
茂吉の厖大な手紙の量がそれだ。
斎藤茂吉記念館館長が熱く紐解く、茂吉という歌人の素顔。
<八人への手紙>
永井ふさ子への作歌助言
青年・哀草果への直言
才媛・杉浦翠子への場合
助力者・山口茂吉への親書
熱き血の歌人・原阿佐緒への便り
若き編集者・門人・佐藤佐太郎への書簡
最後の女流門人・河野多麻への手紙
次男宗吉・北杜夫への父の書状