秋山周子歌集『二十三階の窓』

定価:2,500円(税別)

判型:四六判上製カバー装

頁数:192頁

ISBN 978-4-86629-219-9

 

現代女性歌人叢書 25

 

第三歌集!

 

晴れわたった蒼空、

曇る空、雨の空、雪の空、月がかがやく夜の空。

毎日同じようで違っている空。

その下にひろがる街並みに、

人々の暮しがあるのだ。

 

二十三階の窓辺にひとりことばを紡ぐ。

やわらかな詩魂がつつむ。

 

 

 

 

生きてあらば晴耕雨読の耕す日音きしませた芝刈りおらん

 

あの春はさくらばかりを追いしかな 箕面、大仙、長谷寺、吉野

 

シリウスは耀き居待ちの月は照る友はこの世のどこにもおらず

 

超高層の屋上に見る東京はビル、ビル、川、海 人影あらず

 

一年に一度か二度の凪という空はみずいろ海はそらいろ