永田吉文歌集『実朝の風』

定価:2500円(税抜)

判型:四六判上製カバー装

頁数:220頁

ISBN978-4-86629-237-3

 

第三歌集!

 

鎌倉の駅前客を待つバスに

    さつと乗り来る実朝の風

 

旅人は風に歌う。

恋は花に紛れようとする。

太陽は月光を全身にあびながら。

何の衒いがあろうか。素の心のままに歌う。

 

 

 

身近なる小田急・横浜両線の町田駅わがうき世の要

 

夢二絵の和服姿の女性立つそこより入るは風韻の道

 

一本の傘を杖とし佇める歌の聖は何を詠はむ

 

まみどりの森にかこまれ緑なす水面をゆらす鳥々の声

 

陽の光気持ち良き日はわが身にも発散しゆく何ものかある