定価:2,500円(税込)
判型:四六判上製カバー
頁数:194頁
ISBN978-4-86629-242-7
第二歌集!
家族ぐるみのお付き合いを頂いている伊藤榮一・典子夫妻から大切な歌稿を預かったが伝統ある「水甕」で磨かれた作品に何のお手伝いもせず当方が学ばせて頂いた。多くの方々のご清鑑と逝去されたご主人の供養になることを祈るばかりである。
<楠田立身 帯文>
山の端を離れむとする初ひかり長き稜線の茜極まる
残りたるパセリ数本キッチンに挿せば四月の草萌えの風
朝明けを真昼を夕を老鶯のさへづりに励まされて、夏
母が好きでわたしも好きな長十郎肩寄せ合ひて食べし日のあり
あの夏に夫と選びしパラソルのブルー褪せたり空に吸はれて