蓬田真弓歌集『白木蓮ほころぶ』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:212頁

ISBN978-4-86629-257-1

 

第一歌集!

 

なんと生き生きと豊かな世界なのだろう。

こういう歌集に出会いたくて

私は短歌をやっていたのだとも思う。

 

何のために歌を詠むのか、

歌が自己表現を超えて世界に開かれているかどうか。

蓬田真弓は現代に生きる私たちの背中を力強く押してくれる。

 

奥田亡羊「解説」より

 

 

 

『白木蓮ほころぶ』より5首

 

盗人のように闇夜に植えに来し白木蓮(はくれん)ほころぶ四年(よつとせ)を経て経て

 

「ホタル橋」「かわせみ橋」と名付けられ探検マップは完成近し

 

雪やみし杣道ゆけば我らより先を歩みし貂(てん)の足跡

 

「先生はいつまで此処さ来てけるの」問われ答える「死ぬまでだべな」

 

雪原は光の粒子を放ちつつ我を励ます アルキハジメヨ