定価:2,200円(税込)
判型:四六判並製カバー装
頁数:148頁
ISBN978-4-86629-282-3
第二歌集!
高々と握りこぶしを突き上げてインターナショナル歌いし日あり
定年退職後にあることを切っ掛けに短歌を始めましたが、歌人でもあった母の影響が多分にあったと思います。
短歌の題材は様々な分野に及び、私にとって精神のバランスを取るのに有用であったように感じます。
-----------「あとがき」より
『インターナショナル』より5首
羽化したる蝶のごとくに玄関に並べ置かれる娘の革靴
企業名背負いて一人さりげなく土俵の砂を掃き清めおり
引力に逆らうごとく伸びてゆく春の目覚めの樅の枝たち
点線が実線となれば傘をさし広重の絵の人物となる
二十年住みしマンション引き払う最後の風を窓より入れて