定価:2,750円(税込)
判型:A5判上製カバー装
頁数:236頁
ISBN978-4-86629-279-3
第一歌集!
定型の基本に従って素直に生活実感をいつわりなく詠い、正直に純粋に真直ぐに詠み続けた作者が着々と詠み残した努力の結果が、そのまま本集に集約されていることに改めて眼を見張った。
御供平佶 序より
春の朝鏡にむかひ眉をひく胎動あれば手を止めて待つ
真夜中を打つ春のあめ雨音の向かうに荒るる湘南の海
初めての子離れの儀を助産師のためらひのなく臍の緒を切る
跳び縄と娘の顔交互にのぞく窓炬燵より見る正月二日
冷蔵の缶のビールの心地して子を待つ冬のグラウンドの夜