定価:2,200円(税込)
判型:四六判並製カバー装
頁数:196頁
ISBN978-4-86629-285-4
第三歌集!
沖縄をうたう。ふるさとをうたう。
戦争と抑圧の歴史はこの島の風土に加わってたえず何事か問いかけてくる。
その問いがしなやかな言葉と思索をもたらし、明日の光を導くことを痛切に願っている。
「世を捨てよ身を捨つるより」祖父の言葉思ひてゐたり豚煮詰めつつ
心かろく死に遠き日々蒼天にひとの生の緒ふはふはとせむ
日の丸を燃やす意味さへ朧にして復帰反対デモに連なりき
沖縄の百年の鬱土地狩りのはじまりの記憶にいきる人たち
アボカドの種すべりゆくするすると掴み損ふ たぶん自分を