桜田一夫歌集『星の祈り』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:144頁

ISBN978-4-86629-304-2

 

渇きたる心を満たすスイーツを探し求めて旅をつづけむ

 

短歌を作ることは物事を正確に多角的に見る目が養われます。

題材も様々なことを選ぶことができます。

短歌は心と体のバランスを取ってくれます。

短歌によってこれまでとは違う経験をさせてもらいました。

「あとがき」より

 

 

『星の祈り』より五首

 

車椅子駆りてボールを打ち返しテニスコートに風を起こせり

 

記憶にはなきことなれど真夏の日玉音放送必ず聞きし

 

街道に並びて立てる杉の木も行く人もみな風景である

 

夕暮れの家の灯かげの点々と線をなしつつ町にひろがる

 

黒々と間隔取りて電線につばめの群れいる旅立ちの朝