江畑實著『創世神話「塚本邦雄」初期歌集の精神風景』

定価:1,980円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:300頁

ISBN978-4-86629-334-9

炎のように青くー

塚本邦雄、前衛歌人の軌跡

冷徹にしてときに青く炎だつ、灼熱の詩的パンセ!

 

 

若き日の葛藤、苦悩、そして情熱…

塚本邦雄の初期歌集誕生の時代背景と内的ドラマを克明に辿り、その作品価値を現在に再創造する。

冷徹な分析と情熱的な論考が織り成す、470枚の圧倒的な詩的思索。文学とは何か、そして前衛とは?

 

<目次より>

「前衛以前」に胚胎するもの

『水葬物語』の生成

死の歌の互換可能性

死という栄光

『往復書簡』-批評の戦場

『透明文法』のメトード

『装飾樂句』-倒立した硝子のオブジェ

『日本人靈歌』-革命か、ニヒリズムか

『水銀傳説』-孤立無援の「前衛派」

『水銀傳説』-「言語フェティシズム」の詩法

『緑色研究』-藝術至上萬華鏡

『感幻樂』-「闘争」の季節に

『星餐圖』-韻律の彼岸へ