定価:2,860円(税込)
判型:四六判上製カバー装
頁数:248頁
ISBN978-4-86629-345-5
第一歌集!
橋を渡る折にでもただ呆と渡っているのではなく、今日の水の流れや、鳥の羽撃きの変化なども興味を持って眺められる。
清水さんの感性、努力によって生まれた歌集『巡見橋の朝焼け』はその橋の由来と共に多くの人達に愛され読み継がれていくであろう。
鈴木八重「序」より
<引用五首>
アンケートの七十代に丸を打つ新しき坂登り始めぬ
庭畑の大根刻み干し上ぐる元気印の吾の歳時記
屋根裏の長持ち開けざるまま過ぎて我が代に課せられし諸々思ふ
明けやらぬ空の残月仰ぎ見て夫は駅舎へ駆け上がりゆく
夜の更けて白梅香る庭の辺に光を放ち月影至る