金田秋子歌集『翼広げて』

定価:2,640円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:208頁

ISBN978-4-86629-350-9

一つ減り二つ減りゆく趣味の道続けて行かむ歌詠みの道

 

年を経るに従って出来ない事も増えてゆく。しかし、歌だけは続けてゆきたいと心に誓う金田さんに、心からエールを送りたい。

そして「頂上のない短歌の山」の頂上を目指し、楽しみながらこつこつと歩んで行っていただきたい。

三友さよ子「跋」より

 

 

<引用五首>

 

「跳び箱が六段飛べた」と教へ子は吾に駆け寄る大きなる声

 

朝マラソン渋る児童は手を引かれ見事走れり落ち葉踏みしめ

 

ロシアより電波届きてラジオ聞く北の最果て利尻の地にて

 

土捏ねてろくろ回すを猫見つむ頭を傾げ時をり手を出し

 

鯉幟りぼくのもあると男の孫は玄関に飾るミニチュアを指す