=完売=
したあとの朝日はだるい自転車に撤去予告の赤紙は揺れ
小さな嘘が大きな嘘になってゆく 私を見ているあなたの瞳
乗換えも面倒このままずっとこの川を渡って君のところへ
『発芽』は、くり返し恋愛場面(あるいは性愛場面といった方がいいかもしれない)を小説風に仕立ててゐる。一首で、ある一場面といふこともあるし、一連で掌篇小説を書いてゐることもある。 岡井隆解説より
四六版上製カバー装 2625円•税込